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日米で異なるeスポーツビジネスの方向性と採算構造

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JNEWS会員配信日 2024/1/10

 米国のeスポーツが熱狂している要因としては、高額賞金の大会が多数開催されるようになっていることと、eスポーツベッティング、つまり賭けの対象としてeスポーツの人気が高まっていることがある。

米国では、2018年にスポーツ賭博禁止法を無効とする最高裁の判決が出て、各州の認定を受けたスポーツカジノ会社(ブックメーカー)が合法的に運営されている。そこで、米国スポーツファンの中では、MLB、NLB、NFLなど、自分が推すプロスポーツを視聴しながら賭けをする楽しみ方が広がっている。

さらに、リアルスポーツよりも賭けに適した対象として、ゲーム上のeスポーツに対するベッティングが人気化している。その理由は、eスポーツの大会は毎日のように頻繁に行うことができ、格闘ゲームや戦闘ゲームは引き分けが無く、勝ち負けが明確になることや、デジタルデータによるオッズ(配当倍率)のリアルタイム更新がしやすいことがある。

野球やサッカーなどのリアルスポーツは、試合中の展開を目視したものをデータ化するのに時間がかかるため、オッズの更新をするのにタイムラグが生じるが、eスポーツはゲームシステムから直接データを受信できるため、試合展開の変化に応じてミリ秒単位でオッズを自動更新することができる。賭ける側でも、様々なデータの入手と分析が可能なため、高度なベッティング戦略を組むことができる。
その点で、eスポーツベッティングには、知的な予測ゲームとしての側面がある。

たとえば、レースゲームでは、天候、温度、コースレイアウトなどのデータから各マシンの最高速、タイヤの磨耗、燃料消費量などを詳しく分析することができ、そこにドライバーの対戦成績を加味した判断により、賭ける車両を決めることができる。

「Rivalry」は米国で最大級のeスポーツブックメーカーであり、ミレニアル世代とZ世代を主なターゲットとしたeスポーツカジノのブランドイメージを高めている。2023年第3四半期の賭金取扱高は、1億570万ドルという規模で、前年同期比で50%増となる驚異的な成長をしている。同社は、eスポーツ大会の主催にも力を入れており、優勝チームに高額賞金を設定することでeスポーツプレイヤーの数を増やし、そこにネット視聴者が賭けていく、新たなゲーム・エンターテイメントの世界を作り上げようとしている。

Rivalry

《eスポーツベッティングの構造》

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JNEWS会員レポートの主な項目
・eスポーツとして成長するゲーム市場
・オリンピック競技化するeスポーツ市場
・高齢者とグランツーリスモの相性について
・米国のeスポーツ施設開発動向
・賭け対象として熱狂する米国eスポーツ動向
・ゲーム愛好者を集客する国内eスポーツ業界
・eスポーツ専用ホテルの業態転換モデル
・補助金を活用したeスポーツ事業の立ち上げ方
・福祉型eスポーツ施設の収益構造
・障害者をeスポーツ選手に育てる就労支援事業

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JNEWS LETTER 2024.1.10
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