NVIDIAが構築するAIスタートアップ育成の生態系
AIサービスの開発には莫大な資金がかかるため、AIサーバー環境への投資を行うインフラ企業と、ユニークなアイデアでアプリケーション開発をするスタートアップ企業との協業が行われている。AI分野のスタートアップ支援は、ハードウェア環境、技術協力、資金提供の3つがセットで行われるのが特徴である。
NVIDIAは、「NVIDIA Inception」というスタートアップ支援のプログラムを実施しており、有望なAIサービスのアイデアを持つ起業チームに対して、NVIDIA GPUを搭載したサーバーをクラウドで利用できる環境や、技術面のサポート、ベンチャーキャピタルの紹介も行っている。
支援先の一例として、イスラエルを拠点として2013年に創業した「Tabnine(タブナイン)」は、プログラムのコードを自動生成できるAIアシスタントの開発をしているスタートアップで、世界で100万人超のプログラマーから利用されている。
Tabnineは、ゼロから完全なプログラムを生成できるわけではないが、プログラマーが入力したコードに対して、AIが次の候補となるコードのリストを表示するため、その中から適切なコードを指定していく形で、プログラム制作の30~40%を自動化することができる。
作成したコードは、自分専用のコードデータとして学習されていくため、他人には共有されることなく自動化の精度を高めていくことが可能で、C#、PHP、Python、JavaScript、Javaなどメジャーなプログラム言語に対応している。Tabnineの利用体系は、1ユーザーあたり月額12ドルを基本として、プログラム開発チームの人数に応じた定額課金がされるため、収益化の面でも優れている。
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