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非代替性トークン(NFT)による会員制レストランの開発

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JNEWS会員配信日 2022/3/21

 非代替性トークン(NFT)には固有の所有権を登記することができるため、各種の会員制サービスを運用することにも適している。イメージとしては、ゴルフ場で行われているメンバーシップ制度(ゴルフ会員権)を、他業界のサービスに応用するのに近いが、トークンであれば小規模な会員制度でも容易に運用することができる。

米ニューヨーク市で2021年に立ち上げられた「Flyfish Club(FFC)」は、世界初のNFT会員制レストランとして注目されている。FFCが発行するトークンを、暗号通貨のイーサリアムで購入する形で会員になることができ、プライバシーと安全が保たれた高級レストランのスペース(約900平米)に、会員と同伴ゲストのみが入場を許されて、シーフードを中心とした料理を楽しむことができる。

Flyfish Club(FFC)

会員コースは、スタンダード会員の「Flyfish」が2650トークン、上級会員の「Flyfish Omakase(おまかせ)」が385トークンの数量限定で販売されている。
スタンダード会員と上級会員の両方とも、利用回数の制限なく店の利用ができるが、上級会員には専用の個室(Omakaseルーム)で、熟練した職人が握る寿司を堪能できる権利も加えられている。

スタンダード会員のトークン発売額は2.5イーサリアム(2022年3月のレートで約87万円)、上級会員は4.25イーサリアム(約148万円)となっており、それ以外の年会費などはかからない。ただし、この権利はレストランを会員限定で利用するためのもので、食事料金は米ドル決済で別途かかる。

会員数は限定されており、会員トークンは二次マーケットでの転売も可能なため、その時に、Flyfish Clubの人気度とイーサリアムの価値が上昇していれば、ダブルのキャピタルゲインを狙うことができる。その反面、Flyfish Clubが経営不振に陥り、廃業するようなことになれば、購入した会員トークンは無価値になってしまうのがリスク要因だ。

Flyfish Clubのプロジェクトは現在進行中のもので、2021年から段階的に会員トークンの販売が開始されて資金調達を行い、ニューヨーク市内に会員専用レストランを開業するのは、2023年前半の計画だ。

■FFCレストランの開業イメージ映像

《NFTレストラン会員権の仕組み》

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