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受験勉強を共有するトレンドと勉強系インフルエンサー

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JNEWS会員配信日 2023/12/13

 孤独になりがちな受験勉強のモチベーションを維持するためにはSNSも活用されている。「勉強垢」とは、勉強専用のSNSアカウントのことを差し、同じ志望校や目標を目指している者同士が InstagramやTwitterでフォローし合い、情報交換をしたり、励まし合ったりすることが、中高生の中では一般的に行われるようになっている。そこから「Study with me(一緒に勉強しよう)」のムーブメントが起き、模範的な学習習慣を実践する勉強系インフルエンサーが人気化してきている。

Study with Meは世界的に広がっている運動だが、発祥は受験戦争が厳しい韓国と言われている。韓国の学生が何時間も勉強している様子を動画配信したことから始まり、それが拡散されて「勉強ライブ」として世界の受験生が模倣するようになっている。長時間の勉強に集中したい時に、その様子を無言でライブ配信することでも「人に見られている」という感覚から集中力を高めることができ、フォロアー側でも配信者の映像から、勉強へのモチベーションを高めることができる。

韓国の名門、延世大学を卒業した後、弁護士を目指してロースクールへの進学をしたユ・ジョンウという女性は、自分の勉強風景をYouTubeで配信することにより、15万人以上のフォロアーを獲得することで、勉強漬けの日常にも刺激を与えながら充実した毎日を過ごしている。

■Study with Me 勉強動画(ユ・ジョンウ)

このような動画の配信者は、教育業界の中でも影響力を高めており、YouTubeからの広告収入の他に、受験用教材アプリやオンライン予備校がスポンサーに付くこともある。受験勉強のライブ中継が、配信用のコンテンツとしての価値を持ち始めているため、そこからの収入を学費に充てる進学方法も考えられている。

英国と米国に拠点を置くスタートアップが開発した「StudyStream」は、受験生専用の動画配信アプリで、190ヶ国以上で400万人に利用されている。このアプリは、音声とチャット機能を無効にした自習動画を配信できるのが特徴で、勉強中の集中力が削がれないように配慮されている。アプリ内には「フォーカスルーム」という機能もあり、特定の科目、学校、資格取得などを目指すユーザーが集まり、共同でオンライン授業やディスカッションを行うこともできる。

同じ目標を持つ仲間と、勉強映像を共有しながらの学習スタイルは「ライブストリーム学習」として、コロナ禍で学校の図書館が閉鎖されたことを転機として市場が拡大しており、日本のオンライン自習室ビジネスともリンクしている。

StudyStream

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・受験勉強の模範となる勉強系インフルエンサー
・社会行動学からみた勉強動画の特性
・受験生はなぜ勉強動画を見るのか?
・リモートワーカーが求める仮想コワーキング
・韓国がリードする無人店舗の開発と多店舗展開
・脳科学で立証されるマイクロラーニングの効果

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JNEWS LETTER 2023.12.13
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