Z世代が生み出すインフルエンサーの特徴と影響力
JNEWS会員配信日 2018/6/14
Z世代(現在の16~24歳)は、SNSとネット動画を上手に使いこなすのが特徴だが、彼らの中では気軽に「ライブ配信」を行うムーブメントが起きている。これは Instagramや Twitterに新機能として追加されたライブ配信機能を活用して、自分のフォロアーに向けた生中継を行うものである。特別な機材は使わずに、スマホアプリだけでライブ配信が行えるため、YouTubeに動画配信をするよりも敷居は低い。Z世代の中では、ユーチューバーよりも、ライブ配信者(ライバー)のほうが人気は高くなっている。
ライブ配信で使われるSNSアプリは、国によっても違いがあるが、台湾、香港、マレーシア、インドネシアなどのアジア圏で急速にユーザー数を伸ばしているのが、台湾の起業家が2015年に開発した「17Live(イチナナライブ)」というスマホアプリで、累計4,000万ダウンロードされている。2017年9月からは日本版もリリースされて、女子高生(17歳以上)から20代前半の女性から人気となっている。
17Liveでは、すべてのユーザーがライブ配信者となることができて、ライブ中の視聴者とはチャットでフォロアーとのコミュニケーションもできる。ライブ配信する映像にはビューティ機能が付いているため、女子は自分を可愛く表現することができ、男子のファンも集めやすい。さらに、ライブで収益が得られる道が築かれていることが特徴である。
YouTubeでは、動画に挿入される広告が収入源になるが、17Liveでは視聴者(リスナー)から与えられるギフトポイント(投げ銭)が主な収入源になっている。
このギフトポイントは、Facebookのユーザーが、投稿者のコメントや写真に対して行う“いいね”を、より能動的にしたもといえる。
具体的には、日常のおしゃべりや、料理や化粧をしたり、買い物の様子をライブ配信する中で、視聴者からの“いいね”の気持ちとして、ギフトポイント(1回につき約50円~数万円)が貰えたりする。視聴者が増えるほど多くのポイントを獲得できるようになるため、ライブ配信へのモチベーションは高くなる。
一方、リスナーにとっては、ギフトを贈ったことがライブ画面上に表示されるため、ライブ配信者に対して自分の存在感を示すことができる。他のリスナーよりも高額のギフトを贈ろうとする心理も強くなり、これは、アイドルに入れ込むファンの心理と共通したものといえる。
■17 LIVER公式PRビデオ
(この内容はJNEWS会員レポートの一部です。正式会員の登録をすることで詳細レポートにアクセスすることができます → 記事一覧 / JNEWSについて)
■この記事に関連したJNEWS会員向けバックナンバー
・ミレニアル世代がリーダー役となるワークスタイルの変革トレンド
・Z世代からシェアされる「インスタ映え店舗」の開発ビジネス
・店舗がSNSユーザーを集客するための自撮りブース活用モデル
・ポップアップエコノミーで起きる店舗経営のパラダイムシフト
・若年層から広がるパラレルキャリア/サイドハッスルの潮流
・Z世代からシェアされる「インスタ映え店舗」の開発
・SNS投稿者向けフォトブース開発とレンタル事業
・画像を起点としたショッピング・キュレーターとの関係構築
※アクセスにはJNEWS会員ID、PASSWORDが必要です。
■この記事の完全レポート
・JNEWS LETTER 2018.6.14
※アクセスには正式登録後のID、PASSWORDが必要です。
※JNEWS会員のPASSWORD確認はこちらへ
これは正式会員向けJNEWS LETTER(2018年6月)に掲載された記事の一部です。 JNEWSでは、電子メールを媒体としたニューズレター(JNEWS LETTER)での有料による情報提供をメインの活動としています。 JNEWSが発信する情報を深く知りたい人のために2週間の無料お試し登録を用意していますので下のフォームからお申し込みください。