世界を旅して希少品を探すヴィンテージバイヤーの仕事
個人がプロバイヤーとして活動していくには、多くの買取案件は捌けないため、単価が高くて熱心な購入者層がいる商材が適している。具体例として、世界で高騰しているヴィンテージギターの分野では、フリーのプロバイヤーとして活動している人も多い。彼らは、資金に余裕のあるコレクター層を固定客として持ち、世界各地を対象として希少性の高いヴィンテージギターを探している。
米アラバマ州を拠点に活動するTrue Vintage Guitar は、オーナーのジョン・シュルツ氏(33歳)が、10年以上前の大学生時代の副業として始めたものだが、ギター鑑定の専門知識を高める中で、有名ギタリストも固定客として付き、現在は本業として、世界中を旅しながら希少なギターを出張買取するビジネスを行っている。
彼が専門としているのは、1950年~60年代に生産されたフェンダ、ギブソン、マーチンなど、コレクター市場で人気の高いモデルで、現在の取引価格は1万~10万ドル以上するものが中心だ。
この価格帯のギターになると、買い取り前の査定ではパーツを分解して真贋の判定や、修理の履歴を確かめる必要があり、所有者にとっては、信頼できる業者にしか査定を依頼したくない。また、高価な物であるため自宅から持ち出したくないこともあり、出張買取のニーズがある。依頼者の中では、所有者が亡くなって家族が遺品整理として売却するケースも増えている。
ジョン・シュルツ氏は、新規顧客の開拓と固定客の繋がりを深くする方法として、YouTubeのチャンネルを持ち、買い取りしたギターの動画投稿をすることに加えて、ポットキャストによる音声番組の配信も定期的に行っている。番組の中では、プロバイヤーならではのコアな知識や、これから値上がりが期待できるギターのトレンドなども紹介されるため、いわゆるギターオタクがリスナーとして集まっている。
シュルツ氏は、買い取りしたギターをすぐに現金化することには拘らず、希少性が高いものは自身のコレクションとして長期保管して、値上がりを待ちながら資産として価値を高めている。こうした事業と投資を兼ねた活動ができるのも、フリーのヴィンテージバイヤーの魅力になっている。
■True Vintage Guitar
■買い取りした1954 Gibson Les Paul紹介映像
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■JNEWS会員レポートの主な項目
・セドリ副業からプロバイヤーへの転換
・急成長する中古スマホの買取市場
・中古スマートフォンの流通ルート解説
・多様化する買い取りサービスの動向
・大手リサイクルショップの買取仕入内訳
・大手買い取り相場からみた顧客の不満点
・無店舗バイヤーとしての開業モデル
・買い取り比較サイトを活用した買い取り手法
・買い取り比較サイトの問題点について
・ヴィンテージ品バイヤーとしての起業モデル
・日本製中古レンズを狙う海外バイヤー
・海外で成長する高級中古委託販売店の収益構造
・円安を追い風にしたスモール輸出ビジネスの立ち上げ方
■この記事の完全レポート
・JNEWS LETTER 2023.1.26
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