Google認定フォトグラファーを目指す起業方法
日本でも、Googleマイビジネスに店舗情報を掲載する事業者は増えており、ストリートビュー屋内版(インドアビュー)の撮影需要が高まってきている。インドアビューの撮影はプロに任せるのが基本となり、その役割を「Google認定フォトグラファー」が担当している。
ローカル事業者が、Googleストリートビューに掲載するインドアビューの360度撮影を依頼したい場合には、Googleマイビジネスの管理画面にある「ストリートビューの撮影を依頼」というボタンを押すと、近隣エリア(80km圏内)で登録されているカメラマンのリストが一覧されるため、その中から見積依頼をする流れとなっている。
Googleでは、世界中で展開するストリートビューの写真コンテンツを充実させるため、一般ユーザーの中からカメラマンを育成するプログラムを展開している。
その中で、実績と撮影技術の高い者を「Google認定フォトグラファー」と承認しており、店舗内インドアビューのカメラマンとして撮影依頼を受けることができる。Google経由の依頼を待つだけでなく、認定フォトグラファーであることをステータスとして、地域の店舗などに営業をかけることも可能だ。
認定フォトグラファーの承認を受けるまでの具体的なプロセスは、私的に訪れた観光名所や公園などを360度カメラで撮影して、ガイドラインに沿って編集した画像データを投稿する。Googleでは投稿された写真のクオリティをチェックしており、合格基準をクリアーした写真がストリートビューに掲載される。この投稿実績を50回以上重ねることで、認定フォトグラファーの資格が与えられる。
そのため、最初は趣味として360度写真の撮影を行い、写真と写真をつなぎ合わせたり、プライバシーに配慮すべき場所はモザイク加工するなど、ストリートビュー独自の編集スキルを習得しながら、認定フォトグラファーを目指すのが正しい道と言える。ただし、認定を受けたフォトグラファーの中でも、スキルレベルには差があるため、すべての人が魅力的な収入を稼げるわけではない。
店内インドアビューの撮影料金は、各認定フォトグラファーの裁量よって決めることができ、Google側で手数料などは徴収していない。料金設定の方法も様々で、店舗の撮影は1回あたり一律10万円としたり、店内の撮影地点1ヶ所あたり1万円×店舗内の撮影ポイント数で算定する方法、さらに、仮想ショッピングカートと連携させたバーチャルツアーのコンテンツに仕上げて、商品としての付加価値を高める方法もある。
いずれにしても、ストリートビューのカメラマンとして生計を立てるには、効率的にクライアントを獲得できる営業ノウハウが重要になるため、最近では、個人のGoogle認定フォトグラファーを組織化した、撮影代行会社も登場してきている。
電話セールスなどで、店舗経営者をターゲットとしたストリートビュー撮影の営業を行い、実際の店舗撮影は、加盟している認定フォトグラファーに委託する方式である。
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