人工知能が商品の値付けをするアルゴコマース
JNEWS会員配信日 2017/7/24
eコマースの分野では、商品の人気動向やライバル業者との関係によって価格を自動的に変動させていく「動的価格」の導入が進められている。
2011年に米ニューヨークで創業した「Feedvisor」が、オンラインショップの価格設定をすべて人工知能に任せる「Algo-Commerce(アルゴ・コマース)」を実現させている。手作業による価格入力やルール設定は一切行わずに、商品の需給、価格弾力性、在庫変動、売上げの成長率、競合状況などのデータを機械学習することで、Feedvisor のアルゴリズムが常に最適な販売価格を決定する。このツールは、アマゾンでの販売を柱として、ebayや自社サイトなど、複数の販路全体の価格を調整しながら、トータルで最大限の利益を目指すことができる。
あらかじめ設定したルールに基づいて価格を自動変更させるツールは色々とあるが、価格変更のルール自体をアルゴリズムが考える技術は独自のもので、複数販路で商品アイテム数も多い小売業者の導入例では、利益率を10%以上高めることに成功している。
Feedvisorでは、年商が100万ドル(1億円)を超す中堅以上のオンラン小売業者を主なターゲットにしており、ツールの利用料金は「月額1,000ドル+価格変更した商品売上の0.5%」または「月額2,500ドル+価格変更した商品売上の0.25%」となっている。(この内容はJNEWS会員レポートの一部です。正式会員の登録をすることで詳細レポートにアクセスすることができます → 記事一覧 / JNEWSについて)
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