有望選手を支えるクラウドファンディングと金融マネー

JNEWS会員配信日 2016/8/18

 アスリートが競技を続けていくには、トレーニングや試合の遠征に必要な資金を調達していく必要がある。プロとしての賞金が稼げるようになったり、企業スポンサーが付くまでには遠い道のりがあり、オリンピック候補に挙がるレベルの選手でも、費用の大半は持ち出しだ。言い換えると、どんなに才能があっても、資金面の後ろ盾がなければ、好きなスポーツを続けていくことは難しい。

そうしたアスリートの新たな資金調達ルートとして活用できそうなのが、クラウドファンディングの仕組みである。2013年からスタートした「MAKEACHAMP」というサイトは、国際大会への参加などで資金が必要なアスリートが、支援者を集められるクラウドファンディングのプラットフォームで、世界的な大会を目指しているアマチュア選手から活用されている。


資金不足に悩んでいるアスリート(個人)やチームは、同サイトの中で資金調達のキャンペーンページを作成、公開することができる。自己紹介のメッセージ、スポーツの種目や成績の状況、どんな目的で資金が必要なのか、練習や試合中のビデオなどを掲載して、数十ドル単位の小口出資(寄付)を募集することができる。



出資者に対して何らかのリターンを与えることは必須ではないが、SNS上で選手本人と交流ができたり、サインや似顔絵入りのTシャツや帽子などオリジナルグッズのプレゼント、試合会場で購入したお土産やお礼の手紙を送付することなどが、ファン=出資者を集めやすいポイントとされている。(この内容はJNEWS会員レポートの一部です。レポート本編では、アスリート選手の新たな資金調達モデルについて解説しています。記事一覧 / JNEWSについて

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