JNEWS会員配信日 2015/9/28
事例:Wordsmith
AP通信やヤフーが記事の自動作成に利用しているのが、Automated Insights社が開発して特許を保有する「Wordsmith(ワードスミス)」という自然言語の生成エンジンである。
このシステムは、原稿の素材となる数値データを人工知能が読み取り、分析のコメントや図表を加えて、平易な言葉で文章化することができる。分析の方法や文章の構成、スタイルは、コンテンツの制作者側で設定することができる。
データに基づいたテキストコンテンツとしては、スポーツ記事の他に、企業決算の分析レポートなどは、最も得意とするところで、銀行や証券会社のファンドマネージャーが、投資家向けに配布する個別レポートの作成にも活用されている。
ネットマーケティングを担当するオンライン広告会社でも、Webサイトのアクセス数やコンバージョン率がどのように推移しているのかをクライアントに報告するレポートを、アクセスログのデータを Wordsmithに読み込ませることで自動作成できる。
また、スポーツクラブでも、毎日のトレーニング後に測定した身体データから、体重、体脂肪、筋肉量などがどのように変化しているのかを分析したレポートを各会員にスマホアプリやメールで配信することで、トレーニングへのモチベーション維持(退会率の減少)に繋げることができる。
■Wordsmith http://automatedinsights.com/
■ネットマーケティング分析レポートの作成例(映像) https://youtu.be/hx1SMxgxKnc
Wordsmith は毎秒2千本の記事を自動作成できる性能があり、数万人の顧客を保有している企業でも、各顧客向けにカスタマイズしたレポートを定期的に提供できるようになる。実際に、オンラインフィットネスサービス「Bodybuilding.com」では、Wordsmith を利用することで、約10万人の会員に対して個別に作成されたレポートを毎週配信している。(この内容はJNEWS会員レポートの一部です)
■JNEWS会員レポートの主な項目
●弁護士の仕事をサポートする人工知能
●医療ミスを軽減するための人工知能ロボット
●人工知能で自動作成される記事コンテンツ
●ポータルサイトの記事自動作成による増収モデル
●顧客の深層心理を読み取る人工知能
●重要シーンを自動編集してくれるAIカメラ
●人工知能開発のビジネスモデルについて
●パーソナルロボット販売のビジネスモデルと開発現場の舞台裏
●眠れるデータを発掘して収益化するビジネスモデルと着眼点
●IoTビジネスの幕開けと家電メーカーのビジネスモデル転換
●ロボットに奪われるホワイトカラーの仕事と近未来の労働市場
■この記事の完全レポート
・JNEWS LETTER 2015.9.28
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