JNEWS会員配信日 2013/8/22
事例:oDesk
英語圏でビジネスを展開するにあたり、英語に精通したスタッフを確保することは重要な課題。しかし、それを米国内で採用していたのでは人件費が高くなってしまう。そこで活用できるのが、インドやフィリピンの人材である。
米国内の企業も、電話やメールによる顧客からの問い合わせ対応には、新興国の人材をオンラインで採用しており、業務のローコスト化を図っている。言葉のアクセントなどについては、ネイティブとは異なる部分もあるが、それを割り切った上で採用しており、消費者もそれに慣れている。
個人事業のビジネスでも、新興国の人材に仕事をアウトソーシングすることは進んでいる。その受発注プラットフォームの一つとして活用されているのが「oDesk」で、eコマースで商品を販売したい場合にも、商品掲載ページの制作や、注文対応ができるオンラインスタッフを探すことができる。
oDeskを通して、既に3千時間以上のキャリアを持つフィリピン在住の女性は、オークションサイトの「ebay」、手芸サイトの「etsy」、アマゾンマーケットプレイスなどの出品操作に慣れた、ITアシスタントの熟練者だが、提示されている時給は「4.44ドル」と、先進国の人件費相場よりも大幅に安い。
oDeskの中では、多様なフリーランス人材が求職情報を掲載しているが、そこで提示されている報酬額(時給)は、スキルの優劣や国籍によっても大きな差がある。先進国の人材が、時給15ドル〜20ドルを提示しているのに対して、インドやフィリピンの人材なら、その半分から1/3の時給単価で仕事を依頼することが可能だ。
《参考:アジア・オセアニア主要都市の中堅エンジニア平均月収(2013年》
●ソーシャルブランド構築でグローバル展開する化粧品会社
●中小メーカーの海外へのeコマース展開モデル
●アマゾンに便乗した海外進出の発想
●アマゾンFBAを活用した国際eコマースの仕組み
●日本からの米クラウドファンディング参入モデル
●米国市場を起点としてヒット商品を生み出す方法
●グローバル事業の裏方を支えるオンライン人材
●アジア・オセアニア主要都市の中堅エンジニア平均月収
●移民の里帰り起業に便乗するFC企業の海外進出
●新興国のエリート人材が鍵を握る今後の国際ビジネス動向
JNEWS LETTER 2013.8.22
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