看護師資格者の副業として人気化するツアーナースの働き方
みずほ総合研究所の調査によると、2017年の時点で副業を実行しているのは、就業者数全体の4%にあたる270万人だが、副業を希望しているのは2,200万人と試算している。しかし、その大半は、具体的に何をしたら良いのか、わからないような状況である。実際に副業を行っている人の仕事内容でも、コンビニの店員、配送ドライバー、工場や倉庫での軽作業などが中心である。
■副業・兼業の広がりの可能性(みずほ総合研究所)
副業者の傾向として、7割の人は、本業としている仕事とは異なる分野で新たな仕事を探しているが、別々の仕事を同時並行しながら続けることは非効率で、限られた時間の中で、収益を最大化することは難しい。そのため、本業と隣接した分野で副業テーマを見つけることのほうが、成功確率は高く、トータルでの年収を伸ばしやすい。
たとえば、旅行好きの看護師からは、「添乗看護師(ツアーナース)」の副業が人気となっている。これは、小中学校の修学旅行や、高齢者の団体ツアーなどに同行して、参加者の健康管理や急病時のケアを行う仕事だ。看護師としての知識や経験に加えて、病院とは異なる接客・接遇のスキルも求められる仕事ではあるが、旅行中に重病人が発生しなければ、穏やかに観光地を楽しめるメリットもある。
ツアーナースの報酬は、1日につき10,000~15,000円が相場で、3泊4日の旅行ならば40,000~60,000円の収入になる。近頃では、高齢者の旅行が増えていることもあり、副業希望の看護師を登録制で組織化した、ツアーナースの派遣会社が全国的に増えてきている。
病院に勤務する看護師が激務であることは知られているが、クオリティ・オブ・ライフ(QOL:生活の質)を優先して、訪問介護やツアーナースなど、病院以外にある複数の仕事を兼業する、フリーランス看護師としてのワークスタイルも確立してきている。
■この記事の完全レポート
・JNEWS LETTER 2019.5.28
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