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  世界では「家族」に対する認識や価値観が変化して、婚姻関係の有無に限らず、様々な形態の家族が認められるようになってきている。それに伴い、新たな家族向けサービスも各種登場してきている。
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少子化を食い止める
新たな家族スタイルが形成する新市場
written in 2011/1/17

 どんな人にとっても、人間関係の原点は「家族」と言えるが、その形態や付き合い方に変化が生じていることは、データからも裏付けられる。国連の予測によれば、日本がこれから人口減少の道を辿っていくのに対して、米国は今後も人口が増加して、2050年には4億人を超えるとみられている。

《日米の人口推移(予想)》

  

人口の増加は、国民総生産(GNP)の伸びとも連動するため、日米の経済格差は次第に大きくなっていくという見方ができる。ではなぜ、米国では人口が増えるのかといえば、多様な家族の形態が社会的に認められていることが、大きな要因の一つとして挙げられる。

人種別にみると、メキシコ、プエルトリコ、キューバなどから、米国に移民するヒスパニック系白人が人口増加の牽引役となっており、彼らは現在の4400万人から、2050年には9200万人にまで増えることが予測されている。その中からも、スポーツやビジネスで成功する人達が登場してきており、移民を受け入れようとする文化が乏しく、法的な受け入れ態勢の整備も遅れている日本との格差は大きい。

《米国人口におけるヒスパニック系、アジア系移民の予測》
  

もう一つは、婚姻関係に拘らない新タイプの家族が増えていることがある。それは、日本以外の先進国に共通した傾向で、欧州では同棲しているカップルがそのまま子どもを産む割合が、出産全体の40%以上あるのに対して、日本でそれに該当する“婚外子”の割合は2%未満しかない。これについては、国の少子化社会白書でも言及されており、婚外子の出産を奨励するわけではないにしても、婚姻関係の無いカップルの間に生まれた子どもに、社会的なハンディのない法改正は急務の課題である。

《婚外子割合の国際比較》

  

それと並行して、離婚者が形成するシングルマザーやシングルファーザーが子育てをしながら生活する「ひとり親世帯」や、彼らが子連れで再婚して新たな家族となる「ステップファミリー」も急増している。日本は、子連れ再婚に対する世間の目がまだ冷たい面もあるが、米国では結婚するカップルの4割が夫、妻のいずれか、または両方ともの再婚組であり、その中の6割以上が子連れによる新生活で、彼らが、従来の核家族に変わる“大家族の形”として浮上してきている。

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この記事の核となる項目
 ●母校の繋がりと実名で広げるネット人脈
 ●フェイスブックによる同窓生の繋がり方
 ●リユニオンから人物検索サービスへの変化
 ●7億人を網羅した人物検索サービスの仕組み
 ●大学と卒業生との新たな関わり方
 ●寄付ネットワークとしての大学同窓会の運営モデル
 ●エール大学同窓メンバー専用の紳士クラブ
 ●多様化する欧米の家族関係と付き合い方
 ●人口が減少する日本と、4億人に増える米国家族の違い
 ●血縁家族との再会支援と「家族会」の新市場
 ●結婚市場の穴を埋める新たな宴会需要の開拓と幹事代行事業
 ●オープンにされない紳士クラブの存在とインナーサークル
 ●ネットから離れてリアルな友人関係を生み出すオフ会市場
 ●多様化するライフスタイルで変化する遺産相続の損得勘定


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 ●同棲カップルが日本を救う少子化対策ビジネスの核心部分
 ●少子高齢化で求められるワークスタイル改革の切迫した事情