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フィットネス業界に学ぶ パーソナルトレーナーの起業モデル |
written in 2005/11/27
自分が培った経験や実績を独立開業で生かす形の一つに、自分の知識や技術を人に教えるインストラクター職がある。自分自身が“商品”となるために、大きな資本は特に必要としないのが利点である。わかりやすい例でいえば、大学生のアルバイトとして人気の「家庭教師」もインストラクター職の一つだ。自分が過去の受験勉強で会得した知識やノウハウを、後進の中学生や高校生に対して提供することで対価を得られる。近頃では勉強の指導に限らず、スポーツ家庭教師と呼ばれる子供を対象にした出張型のスポーツインストラクターも登場しはじめている。
一方、米国ではジムに所属しないフリーで出張型フィットネス指導を行う「パーソナルトレーナー」がプロフェッショナルサービスとして定着してきている。日本ではまだあまり馴染みがないが、マイペースでダイエットや健康管理のトレーニングができる手段としてニーズは高い。
スポーツに限らず、今では多くのフリーインストラクターが自活できる環境が整っている。インストラクターが自分のWebサイトを立ち上げておけば、それを見たユーザーからの問い合せが入り、生徒獲得へとつなげることが可能だ。ネットが普及する前までは、フリーインストラクターの営業手法が新聞の三行広告などに限られていたことと比較すると、現代では遥かにフリーとしての活動がしやすくなっている。ただし、インストラクター職だけで十分な安定収入を確保し、さらに飛躍していくためには、他の同業者とは異なる工夫や努力も必要になる。米フィットネス業界におけるフリーインストラクターの動向を元にして、パーソナルトレーナーという新たなタイプの職業について考えてみたい。
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JNEWS LETTER 2005.11.27
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