高齢者の生活をサポートするライドシェアのニッチ市場
タクシーよりも安価に利用できるライドシェアリングは、高齢者にとっても有効な移動手段になるが、利用方法が難しいことがネックになる。そもそも、高齢者のスマートフォン保有率は低く、アプリの操作をすることも苦手だ。そのため「Uber」や「Lift」のようなライドシェア業者と、高齢者との仲介をするビジネスが成り立っている。
米国で運営されている「GoGo Grandparent」はその1つで、高齢者が外出したい時には、携帯電話(ガラケーでもOK)で専用の電話番号にコールをして、「1」のボタンをプッシュすると、提携している「Lift」のドライバーに、自宅まで迎えに来てもらえる。
また、外出先から車を呼びたい時は、同じ方法で「2」のボタンをプッシュすれば、前回の降車場所に迎車の指示ができる。よく行く目的地は「3」「4」「5」のボタンで3ヶ所まで位置情報を登録できるため、これだけの操作方法を理解していれば、大方の外出先で車を呼ぶことができる。もしも、操作方法がわからなかったり、乗車中に困ったことがあれば、同じ電話番号にコールをして「0」を押せば、オペレーターに口頭で対応してもらえる。
GoGo Grandparent社のビジネスは、このようなライドシェア送迎の取り次ぎとサポートをすることで、乗車時間1分につき0.27ドルのコンシェルジュ料金を乗客(高齢者)に対して課金することを収益源にしている。
高齢者向けの送迎サービスは、予算や目的によってもニーズが細分化されていく傾向にあり、米国では高齢者専門のライドシェアサービス業者も登場してきている。詳細はJNEWS会員向けレポート本編で解説しています。
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