スモール起業に適したヴィンテージアパレルの発掘
JNEWS会員配信日 2016/10/25
アパレルの販売方法が進化していく中で、もう一つの潮流として、ファッションにコダワリのある消費者が、昔の服を再評価する動きも見られる。
戦後のファッション史をさかのぼると、米国と日本では数年のタイムラグはあるものの、同じ流行トレンドを辿っている。1950~60年代は、戦後の復興期にあたり、若者のファッションに対する関心が高まり、お洒落な仕立服がたくさん作られた。1970年代はオイルショックの影響で、それまで作業着として扱われていたジーンズが、ファッションのマストアイテムとなり、カジュアルなスタイルが大流行した。1980年は、バブル景気の波に乗って、高級ブランド服を一般層の若者までが買い求めるようになった。
《ファッション史の変遷》
・1950年代……映画「ローマの休日」「太陽の季節」に影響されたファッション
・1960年代……米国でヒッピー文化が登場、アイビー・ルックの流行
・1970年代……ジーンズの大流行、アメリカンカジュアル、ニュートラ
・1980年代……DCブランド、ボディコン、スタジアムジャンパーの流行
・1990年代……お金をかけないストリートファッションへと移行
・2000年代……百貨店の衰退、低価格のファストファッションが主流に
昔のファッションには個性や主張があり、服の素材や品質も良いことから、現代でも“古着”としての価値が見直されている。米国では、様々なルートから、状態の良い古着を仕入れてネットで販売することが、スモールビジネスとして成り立っている。
オレゴン州ポートランドにある「Adored Vintage」は、ヴィンテージドレスを専門に扱っているサイトで、1920~90年代に作られたドレスを独自のルートから仕入れてオンライン販売している。
古いドレスはどれも一点物であり、価格は100~300ドルと高めの設定だが、アンティーク風のファッションを好む女性からの人気がある。また、ヴィンテージドレスに似合うアクセサリーやジュエリーも販売することで客単価を高めている。
古着ビジネスは個人の副業としても手掛けられるが、仕入れルートの開拓が肝になる。フリーマーケットなどを回るのは初歩的なやり方だが、それだけでは安定的に商品を調達することは難しい。そこで最近は、亡くなった高齢者の遺品から古着を調達するルートが開拓されてきている。(この内容はJNEWS会員レポートの一部です。正式会員の登録をすることで詳細レポートにアクセスすることができます → 記事一覧 / JNEWSについて)
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