指紋でロック解除できるスマート南京錠「Tapplock one」
2018/04/04
ソフトバンクコマース&サービスが、ソーシャルショッピングサイト「+Style(プラススタイル)」の中で発売する「Tapplock one(タップロック ワン)」は、シンプルな南京錠に、スマートロック機能を組み込んだIoT製品で、あらかじめ利用者の指紋を登録しておくことで、指でタップするだけでロックを解除できる。登録できる指紋の数は500名までと多く、IP66の防塵、防水性能を備え、-10℃から60℃までの過酷な環境でも動作する。亜鉛合金の本体と、ステンレス製掛け金で高い耐久性もあるため、一般家庭や企業オフィスの他、工場や屋外施設での利用も想定され、アイデア次第で様々な活用方法が考えられる。販売価格は13,800円(税込)。
鍵は充電式バッテリーによって動作するが、USBから3時間の充電で3,500回のアンロック、または最大1年間の使用が可能。スマートフォンのアプリ上からも鍵の操作ができる他、バッテリーが消耗した際には、モールス信号の要領で本体下部のボタンを予め決めた回数・長さで押すことによるロック解除もできるようになっている。
「Tapplock one」は、カナダのトロントを拠点に2015年に設立された、スマートセキュリティのソリューションを提供するスタートアップ企業のTappLock社が開発したもので、「CES 2018 Innovation Awards」や「iF DESIGN AWARD 2018」など、世界的なアワードも獲得している。TappLock社は、サンフランシスコと中国の深センを拠点としたベンチャーキャピタル「HAX Accelerator」からの助言を受け、この製品を実用化させている。
■Tapplock one(タップロック ワン)
なお、販売先となっている「+Style」は、IoT(Internet of Things)製品など商品化したい企業と、便利なIoT製品を購入したいと考える消費者とを繋げるプラットフォームで、製品の段階に応じて3つの機能が設けられている。「プランニング」では、投稿された製品やアイデアにユーザーが意見を述べることで、企業とユーザーが商品化に向けて一緒に商品の企画開発をしていける機能。「クラウドファンディング」は、ユーザーから事前に商品購入を募ってからの商品化を実行できる機能。「ショッピング」は、一般販売前の商品などを、先行予約や数量限定型で販売することができる。
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