JNEWS会員配信日 2016/2/16
米国のスモールメーカーが起業〜成長をしていく過程としては、KickstarterやIndiegogoなどのクラウドファンディングで資金調達をして商品を開発した後、eコマースで直販に近い販路を築いている。
アマゾンでは、そうした新興スモールメーカーを仕入れ先として重視しており、「Amazon Launchpad」というプログラムを2015年7月に立ち上げている。これは、ベンダーエクスプレスのスタートアップ版といえるもので、初期費用無しで商品登録をすることができ、審査を通過すればアマゾンとの仕入取引を開始することができる。
スモールメーカーにとっては、オンライン販売にかかる作業をすべてアマゾンに任せて、自分達は製品の開発に専念することができる。さらに、商品にヒットの兆しがみられれば、販路を米国以外のアマゾン(世界)にまで広げられるのが、自前のeコマースサイトではできない魅力となっている。
アマゾンの仕入価格は、販売価格に対して最安で50%と、直販するよりも利益率は下がるのがネックではあるが、アマゾンの中で正式な商品として扱われて、専用の販売ページを持てることの利点は大きい。消費者がそのページを見れば、製品の詳しい機能やユーザーレビューが一覧できて、同じメーカーの関連製品も見つけやすく、カタログページの役割も果たして、商品のブランド価値を高められるためだ。
そのため新興メーカーのオンライン販路としては、多くの販売数量が見込めてユーザーレビューの信用も築けるアマゾンと、直販ルートで利益率が高い自社サイトの二系統でいくのが賢い。
既に「Amazon Launchpad」の中には、日用品、美容・健康用品、パソコンやスマートフォンのサプライ用品、電子デバイス、住宅機器、ペット用品などのカテゴリーで、スモールメーカーが開発したユニークな商品が 400点以上掲載されている。(この内容はJNEWS会員レポートの一部です→記事一覧)
■JNEWS会員レポートの主な項目
●ベンダーエクスプレスを活用した販路開拓
●アマゾン活用によるスモールメーカーの商品ブランド構築
●ネット販売の主力コンテンツになる商品ビデオ
●企業と動画クリエイターの仲介ネットワーク
●米国で起業するスモールメーカーの製品開発ノウハウ
●モノ作り起業を支えるメーカースペースの役割
●世界に広がる地域工房ネットワークの形態と特徴
●膨大な再生回数を稼ぎ出すアンボクシングビデオの効果と収益
●商品の価値変動を捉えた検索サービスとeコマースの価格政策
●円安メリットを活かしたアマゾン輸出による転売ビジネス動向
●製造業の枠組みを変革するメイカーズムーブメントの本質
●スモールメーカー起業の選択肢に浮上するDIYキット開発
●アマゾンのバックヤードを活用したショールームショップ開業法
■この記事の完全レポート
・JNEWS LETTER 2016.2.16
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