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テレビ番組がネットからも見られる時代になったことで、世界の番組放映権を獲得、買収するビジネスが盛り上がっている。音声に多言語の字幕を付けることにより、視聴者をグローバルに増やすことができる。その中で、「オープン字幕翻訳」の仕組みも登場してきた。

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番組放映権獲得ビジネスの舞台裏と
オープン字幕翻訳の仕組み
JNEWS会員配信日 2013/4/20

 テレビが多チャンネル化していく中では、良質な番組コンテンツをできるだけ多く集めることが、有料視聴者を獲得する上での鍵になる。そのためには、番組の著作権を保有するテレビ局や番組制作会社などと、強固なパートナーシップを組むことが重要だ。

ドラマでも、演技者、音楽、脚本等、テレビ局以外に権利を所有している者が細分化されている。そのため、海外に番組を配信するには、権利を持つすべての関係者から承諾を得なければいけない。

米国でも、コンテンツの権利はシンプルでなく、著作権、トレードマーク、ライセンスなどの権利者が多いため、弁護士やコンサルタントに依頼して、契約交渉するのが一般的になっている。そのため、テレビやエンターテイメント業界の著作権管理を専門に扱う弁護士オフィスもある。

IPTVやストリーミングTVでの放映権交渉は、番組1本単位で行うのでは、時間と手間がかかりすぎるため、大量の番組権利を保有しているテレビ局やプロダクションと一括交渉をするのが主流になっている。

さらに、最も手っ取り早いのは、権利を保有している会社を丸ごと買収してしまうことだ。テレビ番組のストリーミングビジネスには、アマゾンも参入してきており、キンドルの端末上で、映画やテレビ番組が見られるようにすることも視野に入ってきている。

《ストリーミング業界の買収モデル》

 

 海外番組のストリーミングが増えることにより、必ず必要となるのが、現地の言葉を翻訳して「字幕」を付ける作業である。ストリーミングTVにとっては、この作業をどのように行うのかにより、損益分岐点も変わってくる。そこで考案されているのが、ボランティアの翻訳者を活用した「オープン翻訳」の仕組みだ。


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この記事の核となる項目
 ●ケーブルテレビの顧客を奪取するIPTVの動向
 ●コンテンツ力で急成長するストリーミングTV
 ●ニッチな海外番組を配信するストリーミング事業
 ●番組放映権獲得の裏にある業界構造
 ●ストリーミング動画を支える字幕翻訳の仕組み
 ●最速で多言語にローカライズするビデオ翻訳サイト
 ●アーティストとリアル店舗を融合させるストリーミング事業
 ●数十万人が学習するオープン教育サイトの実力と収益モデル
 ●韓国ゲームの日本語化ビジネスにみるライセンス権の価値
 ●ライセンス管理で何倍にも伸びるクリエイター作品の価値
 ●ビデオコミュニティの台頭で浮上する新たな映像ビジネス
 ●アグリゲーターが変えるコンテンツ業界と知的権利の流通機能


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