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スマートフォンアプリを活用した 副業プラットフォームの仕組み |
written in 2012/10/19
これまでは、事業を立ち上げるとなれば、パソコンを使いこなすことは必須の条件だった。いまでもパソコンが武器になることに変わりはないが、スモールビジネスの中では、専用のオフィスや店舗を持つことができなかったり、会社勤めの傍らで、副業の顧客対応をするケースもあることから、スマートフォンやタブレット端末を主力ツールとする人達も増えている。
そこに向けては、スモール事業者向けのアプリ提供が商機として浮上しており、中でも、「スマートフォンによる電子決済サービス」の市場規模は、非常に大きいとみられている。先頭を行くのが、ツイッターの共同創業者が新事業として立ち上げた「Square(スクエアー)」で、iPhoneやiPad、アンドロイドのスマートフォンに、専用のカードリーダーを取り付けるだけで、クレジットカードの決済端末として利用することができる。
しかも、そのカードリーダーは契約者に無料で配布されるため、初期の導入費用は不要で、決済された売上に対して、2.75%の手数料が差し引かれる料金体系になっている。ローコストで使いやすいことから、現在では、タクシー運転手、美容師、移動販売の料理人など、200万人以上のスモール事業者に活用されている。
さらに、コーヒーチェーンのスターバックスでも、「Square」によるモバイル決済を、米国内の店舗(約7000店)に導入する準備を進めており、同社に2500万ドルの出資をする形で、提携関係を深めている。
■Square
https://squareup.com/
《スマートフォンによるモバイル決済(Square)の利点》
●カード決済端末の導入コストが大幅に安い
●カード決済の手数料率が、従来のカード会社よりも安い
●お客のテーブルや、営業マンの訪問先で簡単にカード決済ができる
●将来的にはスマートフォン同士の通信機能で決済ができる可能性もある
【パスブックを中小業者向けに提供】
モバイル決済に次いで、スマートフォンをビジネスに活用する動きとしては、先日発売されたiPhone 5の新OSに搭載された「Passbook(パスブック)」も注目されている。
パスブックは、電子チケット、電子クーポン、ロイヤリティーカードなどを、ひとまとめにして管理できるアプリで、航空会社ではパスブックを利用したデジタル搭乗券を発行しており、iPhoneをかざすだけで搭乗できるようになる。この他、映画や野球のチケットを管理したり、スターバックスでもパスブックによる支払いに対応する予定だ。
しかし、パスブックによるチケットやクーポンの発行ができるのは、いまのところ大手の企業に限られており、スモール業者が顧客向けに活用することができない。そこで、パスブックをより簡単に使えるようにした「PassTools(パスツール)」というテンプレートが開発されている。
開発したのは Telloという会社。最初の30日間は無料で使用でき、その後は、月に99ドル支払うと、1000パスを作成することができる。さらに月に999ドルで、2万パスを作成することができる。
■PassTools
https://passtools.com/
こうしてスモールビジネスの環境が充実してきている中、身近にできる仕事の例として、女性向けには「ベビーシッター」がある。海外では、両親が留守をする際に、子どもを一人にさせてはいけない法律を制定する国や州が増えているため、ベビーシッターに対するニーズは増えている。
子どものいる家庭がベビーシッターを探すには、新聞やローカルサイトの個人広告や、専門の派遣業者に依頼するのが一般的。業者からの紹介なら、犯罪歴が無いことなどの身元調査は行われているものの、初対面のシッターがどんな人物なのか、わからないことには不安がある。そこで、フェイスブックによる「友達のつながり」が信用情報として活用されはじめている。
(起業家のための成功法則一覧へ)
●CSA農家を支えるクラウドサービスの存在
●スマートフォンをレジ端末として使う電子決済のインフラ
●パスブックを中小業者向けに提供するビジネス
●フェイスブックを活用したベビーシッター開業
●マイカーをシェアして収益化できるキット&アプリ
●個人がスモール旅行社を経営するためのアプリ
●病気の治療に使われるヘルスアプリの将来像
●電波によるスマホユーザーの集客とWi-Fiネットワーク構築
●クラウドワークとネット副業を普及させるペイパルマネーの実力
●クラウドビジネスが変えるネット副業への関わり方と成功法則
●残業から副業へ変わるエリートサラリーマンの生計モデル
JNEWS LETTER 2012.10.19
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