起業家のための成功法則
  
Top > 起業家のための成功法則
  知的な業務を担当する専門人材としては、正社員の他に、脱サラをしたフリーランスがあるが、それに加えて平日の夜間や土日に仕事をする副業者の存在が浮上してきている。これは、頭脳労働になるほど、テレワークで、時間と場所に依存しない働き方ができるためである。
JNEWS LETTER
2週間無料体験購読
配信先メールアドレス

Counter

RDF

twitter

Google

WWW を検索
JNEWS.com を検索
知的ワーカーの新たな競合関係と
エリート人材の雇用離脱
written in 2010/11/23

 フリーランス系ジョブサイトは、募集対象とする職種やスキルが専門化していく傾向がある。Elanceの場合は、システムエンジニアやプログラマーなどのIT職が8割方を占めているが、システム会社が実際に活用するにあたっては、プログラマーの中でも、開発言語を絞り込んで人材を募集する必要があるし、副業者とはいえ、実戦で通用するレベルのスキルを持つ者だけを選別しなくてはいけない。

そこで次に登場してきたのが、“オークション型ジョブサービス”の仕組みで、仕事の発注者がプロジェクト(例:ソーシャルネットワークの開発、オンラインゲームの3Dモデリング、等)の各開発工程を掲載して、それに対してフリーのエンジニアが、自分が希望する時給換算の単価や受注見積額を入札していく。

この方式は、仕事の実力と受注単価のバランスを見ながら、最適と判断できる人材を選択できることに加えて、人材の募集から採用までを最短なら半日程度で決められるのが利点である。

《オークション型ジョブサービスの仕組み》

  

オーストラリアの会社が運営する「Freelancer.com」は、世界でも最大級のオークション型ジョブサービスだが、2004年の創業から現在までに 190万人以上のフリー人材が会員として登録、85万件以上の開発プロジェクトが実行されている。受発注される仕事(主にプログラミング)の単価は、平均 200ドル前後と非常に安いが、これは、フルタイムで働くフリーエンジニアの他に、副業として参加しているサンデープログラマーや、現役を退職したシルバーエンジニアなどの他、新興国の知的ワーカー達が入札に多数参加しているためだ。

その中でも、iPhoneやアンドロイドのスマートフォン向けのアプリ開発は需要が急増しているが、日本なら少なくとも30万円以上の開発案件が、こちらのサイトでは200〜500ドル程度と、日本円に換算すれば一桁安い相場で落札されている。

こうした状況から、専門スキルが求められる仕事においても、正社員の技術者、本業のフリーランス、副業希望の専門人材、新興国の知的ワーカー達が同じ仕事を奪い合うという、労働市場の新たな競合関係が起こってきたことがわかる。

《専門スキルを持つ新たな労働力の分類》

  

この記事の完全情報はこちらへ
JNEWS LETTER 2010.11.23
※アクセスには正式登録後のID、PASSWORDが必要です。

■この記事に関連したバックナンバー
 ●知的プロの視点を学ぶ:通勤者向け音声教材の制作ビジネス
 ●知財化する第四次産業で起こる専門人材の輸出入ビジネス
 ●欧州企業が推進するテレワーカー育成と社会保障問題の接点
 ●企業よりも先を行くNPOのWebサービスによるワーク革命
 ●残業から副業へ変わるエリートサラリーマンの生計モデル
 ●新興国のエリート人材が鍵を握る今後の国際ビジネス動向
 ●サラリーマンの実戦経験を活かして大学教授へと転身する道
 ●安全志向で増えるチキン起業とパートタイムビジネスの接点