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アフィリエイトで稼ぐための算盤勘定と サイト運営の発想転換 |
written in 2009/3/3
いまでは“個人のホームページ”といえばブログを意味する。様々なブログサービスが無料で提供されており、小学生から80歳を過ぎたお年寄りまでがブロガーとして活躍している。2008年に総務省が行なった調査によれば、国内にあるブログの開設数は約1700万サイト、その中で定期的な更新がされているアクティブなブログは2割前後とみられている。
熱心なブログは毎日欠かさずに記事が更新されているが、その原動力になっているのは、自分が書いた日記に対してのアクセス数やコメントなどダイレクトな反応がわかることに加えて、自分のオススメ商品などをブログ内で紹介したアフィリエイトによる実益が得られることがある。1件あたりわずか数十円の手数料にしても、自分のブログから収益が得られるというのは嬉しいものだ。
少しでも売れるようになれば欲が出てくるもので、頻繁にブログを更新するようになる。アフィリエイトが本業とまではいかなくても、会社勤めの傍らに行なう副業として月に10万円程度の収入が得られるようになれば、家賃や住宅ローンの返済分をアフィリエイトで賄うという生活プランも考えられる。主婦ならパートやアルバイトで働きに出るよりも、自宅に居ながらアフィリエイトで稼いだ方が一日の時間を有意義に使えると思うかもしれない。
しかし実際にアフィリエイトで収入を得ることはそう簡単ではなく、月に数千円の収入にも満たないブログサイトが大半である。アフィリエイトで月に10冊の本が売れるブログはかなり優秀なほうだが、本の売上高が15,000円(1冊1500円×10冊)としても3%の報酬なら 450円に過ぎない。これが毎日ブログを更新することの対価(報酬)と考えれば、とても割が合わない。
それでは、アフィリエイトは魅力的な副業として全く成り立たないのだろうか?近頃ではアマゾンなどのショッピングモールで販売されている商品の大半がアフィリエイトで取り扱えるようになっており、小売業の経験がない個人でも、代金決済や商品発送などの実作業をする必要のない擬似的なオンラインショップを簡単に立ち上げることができるようになっている。これらの機能を上手に活用すれば、収益サイトを副業として運営することも可能である。ただしそれは「ブログで日記を書く」という平凡な発想ではなくて、公開されている各種のアフィリエイト機能を自分流にアレンジして、他にはないサイトを作り上げる独自性が大切になる。
一方、ネットからの受注や集客をしたい企業では、従来のテレビCMなどに費用をかけるよりも、個人のサイト運営者と提携して紹介手数料を払った方が効率的なことに気付きはじめている。そこでネットによる副業希望者にとっては、新たなスタイルで起業できる環境が整いはじめているが、実際にはどの程度の収益が期待できるのか、そしてどんな方法ならアフィリエイトで稼ぐことができるのかを検証してみよう。そこからわかるのは、ネットが大きなクラウド(雲)に集約されていく中で、副業や起業の形にも大きな変化が訪れているということである。
(起業家のための成功法則一覧へ)
●副業としての起業条件とアフィリエイトの相性
●副業として長続きするビジネスの条件とは
●アフィリエイトで稼ぐための算盤勘定とサイト運営の発想転換
●アフィリエイト攻略の算式と発想
●ネットラジオ局の運営にみるアフィリエイトビジネス
●ネットラジオ局のビジネスモデルと収益構造
●クラウドビジネスが提示する将来の副業モデル
●アップルが開拓したガジェット端末の有力市場と収益モデル
●世界が一つに集約されたクラウド時代に生き残る賢者の発想法
●利益確定型へとシフトするeコマースの新ビジネスモデル
●45歳定年説を裏付けるサラリーマン人件費が破綻するシナリオ
●eコマース事業の薄利体質を改善する電子商材の開拓商機
JNEWS LETTER 2009.3.3
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