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設備の耐用年数から見つけ出す有望市場と
ローテク業界への着目
written in 2005/8/6

 どんなビジネスを展開していくにあたっても「設備投資」は必ず必要になってくる。製造業ならば工場や機械に投資しなければ、将来の売上は期待できない。重工長大産業に限らず、現代では様々なビジネスにおいてハイテク化が進んでいるため、ハード機器やソフトウエアに対して次から次へと投資することは、企業にとって重い負担になっている。

経営者が何らかの設備投資を行なうためには、投資額(設備の購入価格)に対してどれだけの利益を生み出せるのかというソロバンをはじく。仮に1千万円の機械を購入して年間2百万円の利益を稼ぐことができるのなら、5年間で投資額は回収することができる。それ以降も機械が順調に稼働させられたら、その投資は成功と言えるだろう。

しかし流行や技術の進歩が早い現代においては、あらかじめ試算した投資回収期間よりも早く設備が陳腐化してしまうことも珍しくない。帳簿上では設備の種類によって法定耐用年数というものが決められていて、その期間内で毎年少しずつ投資額を償却することになっているが、現実のビジネスではそれよりも早く投下資金を回収してしまわなくては、設備が古くて使いものにならなくなってしまう。それぞれの業界によって設備が廃れていくまでのスピードは異なるが、そこに「儲かる業界」を見つけるための裏技が隠されている。
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この記事の核となる項目
 ●競争の厳しい業界ほど短い事業設備の耐用年数について
 ●飲食店開業における設備投資回収期間の考え方
 ●ハイテク化が進む医療業界における設備回収期間
 ●設備機器の耐用年数から読みとる“儲かる業界”の見つけ方
 ●消費者の"飽き"が狂わせる新規事業立ち上げの資金計画
 ●それぞれの商売によって異なる資金繰り事情の特徴と対策
 ●実店舗から学ぶ:失敗する人ほど下手な新規開業資金の使い方
 ●製造業界が重視する工場稼働率の考え方と新ビジネスの視点


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