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売上高が増えるほど厳しくなる
運転資金の循環サイクルと改善策 |
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written in 2005/5/18
夢に描いていた店をようやく開店することができ、運良く口コミによる評判も広く伝わって連日にわたって商売は繁盛。おかけで売上は毎月倍々のペースで伸びている。これはショップ経営者にとって理想的な展開だが、予想以上の好況によって、逆に苦しくなるのは運転資金の調達である。「商品の仕入」が必要な小売業では、先に売るべき在庫を仕入れなくては商売が成り立たないため、仕入に対する資金調達は急成長しているショップほど厳しくなる。
開店前の段階では「売れすぎて困る」という状況は予想しにくいものだが、経営者としては月商が百万円から１千万円、１億円へと急拡大した場合には、どれだけの仕入資金が必要になるのかを具体的にイメージしておくことが大切だ。特にネット上のオンラインショップでは、テレビ番組で紹介されるなどして、一気に注文が殺到し、ショップの運営が麻痺してしまうことが希にある。
理想的な経営は、顧客から決済した売上金を効率的に次の仕入へと回転させることだが、顧客から現金を手渡しで直接受け取ることのないオンライン販売では、どうしてもキャッシュフローが悪くなりがちだ。しかし、商品の回転率、顧客からの代金回収サイト（期間）、仕入先への支払いサイト、の三項目のバランスを効率化することによって、常に手元で保有しておくべき運転資金を最適化することができる。
（起業家のための成功法則一覧へ）
●在庫の仕入と維持に必要な運転資金の算出法
●売上の急上昇に備えた必要運転資金の試算
●商品回転率と支払条件の効率化で好転させる資金繰り
●帳簿上の利益とは異なる資金繰りの仕組みとお金の滞留時間
●資産の流動性で評価する企業の信用度と“現金”が持つ力の意味
●年商４億円ショップの舞台裏からみるリスク回避の経営術
●商売に必要な運転資金の考え方と回転していく仕組み
JNEWS LETTER 2005.5.18
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