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真似されない新規事業の追求と 模倣者を引き離す次の一手 |
written in 2004/6/10
独立のための開業、新規事業計画を煮詰めていく作業は、屋根の雨漏り補強工事に似ている。どんなに立派で見栄えの良い新規事業プランでも、たった一ヶ所の欠点があるだけで、そこから雨漏りがはじまり、事業プラン全体が腐食していってしまうものだ。
たとえば、考えているサービスの本筋は間違っていなくても、「人手がかかりすぎる(人件費の負担が大きすぎる)」という問題が一点あるだけで、事業を拡大していく上で、それが命取りになってしまうこともある。机上の計画段階で雨漏りに気付いたならば、それを止められる補強策を考えなければ、事業開始にGOサインを出すことはできない。
ところが、自分が生み出した事業プランに対しては、どうしてもひいき目で見てしまうのが普通で、なかなか雨漏りに気付かないもの。その中で最も根本的な“雨漏り”であるが故に、意外と気付きにくいのが「この事業モデルは誰かに真似されないか」ということである。
成功しているビジネスを「マジック」に例えるなら、そのトリック(手品の種)が解明されない期間は独占的な利益を稼ぐことができるが、一度トリックがばれてしまえば、途端に同じビジネスを手掛ける競合業者が増えて儲からなくなってしまう。
この問題点をクリアーするためには「この事業はいつか真似される」という前提をあらかじめ立てておき、真似をしてくる業者が現れた後の“次の一手”を準備しておかなくてはならない。その具体的な手法は、手掛けるビジネスの分野によっても異なるが、以下のような点を意識すると対策のイメージがわきやすい。
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JNEWS LETTER 2004.6.10
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