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企業から利用される
ヤギのレンタルによるエコな除草サービス
JNEWS会員配信日 2013/12/7

 犬や猫を、愛玩目的のペットとして飼っている家庭は多いが、生活に役立つ家畜動物を飼うことは、自給自足の手助けになる。そのヒントとして、米国では一般家庭向けに、「山羊(ヤギ)」のレンタルをするサービスが成長してきている。

ヤギは、牛や豚に比べて体が小さいため、一般の家庭でも飼育することが可能だ。
ヤギを飼うことのメリットとして、雑草を食べてくれるため、庭の草を刈る手間を省くことができる、除草剤を使うよりも安全で、環境汚染の心配が無い。田舎や山に広い土地を所有する人にとっても、ヤギに雑草を食べてもらえば、草刈りのコストを軽減できる。

一般の家庭、農場、企業などにヤギをレンタルしている「Rent A Goat」は、当時22歳だったマシュー・リッチモンド氏が、2010年に起業した会社だ。もともとヤギは、乳用または肉用として飼育されてきた家畜だが、マシュー氏はヤギを飼うことによる除草効果に着目した。

■Rent A Goat
  http://rentagoat.com/

ヤギには4つの胃袋があるため、植物の繊維を分解する力に長けており、化学物質で土壌を汚染する除草剤や、燃料を使う除草機や芝刈り機よりも優れている。
しかも、ヤギの購入価格は比較的安いため、ビジネスとしての採算も見込めるという考えだ。

具体的なレンタルの仕組みは、前述のニワトリやミツバチのように、長期のレンタルをして、飼育を顧客に任せるのではなく、一日単位でヤギを出張させて、雑草を食べさせる方法になっている。

ヤギの除草に対するニーズは想像以上に多くて、有機栽培をする農園、ゴルフ場、建設業者、地域の自治体、大学、軍事施設などでも、環境を汚染せずに雑草を除去する方法として、ヤギのレンタルサービスに注目しはじめている。

ヤギのレンタル料金は、雑草を除去したい土地の面積によって見積もりを出す方式だが、1頭につき1日あたり6〜10ドルが相場。1700フィート(約43坪)の土地をヤギに除草してもらうケースでは、約200ドルのコストがかかるが、環境に配慮した除草コストとしては、決して高くはない料金とみられている。


この記事の核となる項目

 ●ニワトリのレンタルによる卵の自給自足
 ●ミツバチの数を増やす養蜂のホストファミリー制度
 ●ヤギのレンタルによるエコな除草サービス
 ●ミミズを飼育して収益化するサイドビジネス
 ●TPPによるGM作物流入への対策
 ●自家製野菜のシェアリングサービス
 ●クラウドファンディングと有機農業との相性
 ●世界の食料不足に備えたアーバンファーム(都市農業)
 ●消費税引き上げを追い風に飛躍する個人間ビジネスの成功法則
 ●不況でも成長するホールフーズに習う小売業の生き残りモデル
 ●安全な野菜を産直販売するコミュニティ農業(CSA)の台頭
 ●江戸時代の石高制度に学ぶ、市民農園を収益化する発想


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