JNEWS会員配信日 2014/10/22
数年前までは、プログラミングや翻訳など、高度な専門スキルを持たなくてはオンライン上の副業は難しかったが、近頃では、趣味の延長として気軽に収益化が目指せるプラットフォームが、日本国内でも充実してきている。
その中でも、LINEが2014年4月からスタートさせたフォーム「LINE クリエイターズマーケット」が急成長している。これは、LINEトーク用のスタンプを、個人が自由にデザインして販売できるものだが、40種類の画像をスタンプ1セットとした単価が 100円で、実際に売れた金額を、LINEとスタンプ制作者とが50%ずつ折半する仕組みになっている。
■LINE クリエイターズマーケット https://creator.line.me/ja/
スタンプ制作という副業は、これまで無かったものだが、LINEの公式発表によると、マーケット開始からの3ヶ月間で、クリエイター(スタンプ制作者)としての登録者数が14.9万人、登録スタンプ数は3万セットで、スタンプの販売総額は12億3千万円と好調な成果を出している。
その中でも、上位10位までの人気スタンプは平均の販売額が2,230万円、200位以内でも平均410万円。その50%がクリエイターの取り分となるため、ヒットスタンプを生み出せれば、個人の副業者としては、かなり魅力的な収入が得られる。
http://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2014/799
そのため、イラストを描くのが好きな人ならば、LINEスタンプの制作にチャレンジするのも良いだろう。たとえ売れなかったとしても、制作にかかる自分の労力を除けば、実質的な損は無く、新しいアイデアで何度もチャレンジしていく中で、やがてヒット作が生まれるかもしれない。
■LINEスタンプの制作ガイドライン https://creator.line.me/ja/guideline/
実際に売れている人気スタンプの一覧を見ても、イラストの描画が上手いから売れるというわけではなく、ユーザーにとって身近で、生活の各シーンで使いやすいキャラクターのスタンプを考案することが、ヒットを生み出すポイントになっている。
■人気クリエイターのスタンプ https://store.line.me/stickershop/showcase/top_creators/ja
ただし、運良くLINEのスタンプでヒットを当てたからと言っても、それが継続した安定収入になるわけではなく、次のステップを考えておく必要がある。LINEに限らず、オンライン上の収益プラットフォームは、無名の個人が、最初のチャンスを掴むのに役立つが、そのままで本職のクリエイターとしてやっていけるわけではない。では次のステップアップとして、どんな方法が考えられるのか?
幸いにしてというべきか、大手のメーカーや小売業者は、斬新なセンスや発想が乏しく、ヒット商品を生み出すことに苦しんでいることから、ネットで人気となったデザイナーやクリエイターとの提携を模索しはじめている。
■この記事の主な項目
●世界に広がる絵文字文化とアバターデザイナー
●副業デザイナーの収益化モデルについて
●デザイナーが生み出すハンドメイド作品の商機
●企業からスカウトされやすい個人アーティストの特徴
●Etsyを利用したデザイナーグッズの販売方法
●Etsyが目指す卸売ビジネスの仕組み
●ハンドメイドブランドの発掘と育て方
●米国で広がる家内制手工業への回帰
●製造業の枠組みを変える3Dプリンター革命の本質
●メイド・イン・USAをブランド化する米国製造業の再生モデル
●個人が「メーカー」として起業するパーソナル製造業
■この記事の完全レポート
・JNEWS LETTER 2014.10.22
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