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オンラインゲームから生まれた リアルマネートレード市場(RMT) |
written in 2005/6/23
クレジットカードや量販店で買い物をした時に発行される各種のポイントは、今では新たな電子通貨としての価値を持ちはじめている。日常的な買い物をすべてカードで支払うことによって貯めたポイントをレジャーの旅費や宿泊費へと充てようとする人も近頃では珍しくなくなっている。これも新たなタイプの貯蓄方法と言えるのかもしれない。
それとは異なる新たな疑似通貨流通の動きとして、オンラインゲームの世界では、ゲーム中に獲得した仮想マネー、アイテム、キャラクター等のゲームコンテンツが本物の通貨価値を持ちはじめている。ゲームユーザー達の中では、自分が獲得した各種のコンテンツをネットオークションや専門流通サイトで売買することが流行っているのだ。このようにゲーム内で獲得した仮想資産を、本物の現金で取引することは「リアルマネートレード(RMT)」と呼ばれている。
これは野球カードなどのトレーディングカードが、ネットを通してコレクター達の間で取引されているのと似ているが、オンラインゲームの場合には、ユーザーが自分の腕でキャラクターを育成して仮想資産を築く点が異なっている。リアルマネートレード(RMT)は、オンラインゲームが以前から盛んな米国や韓国、中国などで闇取引として行なわれていたものが、最近になって日本国内でも火が付きはじめている。各オンラインゲーム管理会社では、規約の中でゲームコンテンツの現金取引を禁止しているものの、法律的に合法か違法かの判断はまだ明確にはなっていない。
(注目の新規事業一覧へ)
●急成長するオンラインゲーム業界の動向
●ゲームのバーチャル資産が現金取引されるRMTの仕組み
●ゲーム通貨売買取引の流れと二次流通市場の存在
●疑似通貨の役割を持ちはじめる割引ポイントの交換ビジネス
●会員顧客向け割引ポイントプログラムの動向と問題点
●オンラインショップがリピート率を高めるためのポイント戦略
JNEWS LETTER 2005.6.23
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