注目の新規事業テーマ
  
Top > 注目の新規事業テーマ
  「正確な時間」を認証するための仕組みが「タ イムビジネス」として一つの市場を形成しはじめている。企業が書類を電子的に保存できる「e-文書法」が施行されたが、 電子文書として保存する上では原本の改ざんや不正コピー、偽造が容易になるという問題点が指摘されている。
JNEWS LETTER
2週間無料体験購読
配信先メールアドレス

Counter

RDF

Google

WWW を検索
JNEWS.com を検索
緻密な時間管理で生まれる
タイムビジネスの仕組みと動向
written in 2005/06/14

 米国のエリートビジネスマンは短い労働時間で効率的に高収入を稼いでいるように思いがちだが、実際には日本のビジネスマンよりも労働時間が長くなっている。これは給与体系の中で実績給の占める割合が高いため、週40時間の定時労働だけではとても“成果”を残せないためである。たとえ残業手当が付かなくても、自主的な残業によって実績を納めなければ、社内での自分のポジションが守れない。そのため現代人にとって一日に24コマしかない「時間」は益々貴重な存在になっている。

企業間の取引においても「時間の価値」は急速に高まっている。緻密な時間管理によってライバル社との競争をしている状況はJRの脱線事故からも垣間見えたが、現在では秒単位の誤差が大きな損失につながる例が各所で見られる。物流業界では、高度なサプライチェーン・マネジメントによって、商品や部材の緻密な配送スケジュールが設定されているため、配送時刻が数分遅れただけでも、チェーン全体では大きな損失額が生じてしまう。

現代のビジネスでは1分、1秒という単位の時間が大きな意味を持つため、その時間管理に向けたサービスが有望市場として成長しはじめている。欧米の経営者達は、事業の利益率を高めるための急所が緻密な時間管理にあることに着目していることから、秒単位の正確な時間を管理して、従業員や取引先業者を動かすことで各所のロスを減らして利益を生み出す仕組み作りが、今後の注目テーマとして浮上している。
注目の新規事業一覧へ

この記事の核となる項目
 ●“時刻”の有効活用〜時刻認証ビジネスの仕組み
 ●これから時刻認証が求められる分野例
 ●応用分野が広がるタイムビジネス市場〜高機能化が進む勤怠管理
 ●指紋認証と時間管理を融合させたシステム
 ●在宅勤務者向けの時間管理システム
 ●時間制の報酬を管理するシステム
 ●時間を商品とするタイムチャージ制の普及
 ●モノ売りから時間売りへの転換〜時間消費型サービスの視点
 ●在宅勤務者の増加で成長する米国のモバイルワーキング市場
 ●労働の対価として"時間"に着目したタイムダラーの報酬体系


この記事の完全情報はこちらへ
JNEWS LETTER 2005.6.14
※アクセスには正式登録後のID、PASSWORDが必要です。