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立て看板から電子ポスターへの進化で変わる 屋外広告の好適地 |
written in 2005/4/10
駅の構内や街角に貼られたポスターにQRコードが記載されていることは珍しくなくなった。通行者(消費者)は自分が興味あるポスターを見かければ、携帯電話でQRコードをスキャンして詳しい案内を入手することができる。QRコードの動向については2004/4/2号で紹介したが、一年が経過した今ではかなり身近な存在にまで普及している。
QRコードには、携帯カメラでスキャンする時に少しでも手ぶれすると正確に情報を読み取ってくれないという欠点があるものの、街に貼られたポスターから詳しい情報を入手できるのは便利だ。近い将来には、さらに高度な電子ポスターへと進化していくことから、消費者は街角の広告から割引クーポンをゲットして目的の店で買い物をする流れも一般的なものとなるだろう。
そうなると大きく変わるのが屋外広告業界である。いま屋外に掲示されているポスターや看板は視覚的な宣伝メッセージを伝えることが主な目的であるが、電子ポスターが実用化されると、広告に埋め込まれた情報が消費者側の携帯電話に転送され、広告元である店舗まで誘導することも可能になるためだ。
そこで生まれる新ビジネスとしては、電子ポスターに関する技術的な市場だけに限らず、電子ポスターを設置するための“場所取り”にも大きな商機が潜んでいる。電子ポスターが店舗までの道案内役を担うことになれば、従来の屋外広告とは異なる意外なスペースが価値を高めることになる。
(注目の新規事業一覧へ)
●客引きの役割を果たす電子ポスターの機能
●電子ポスターから携帯電話に発信される広告コンテンツ
●魅力的な収益を稼ぐ電子ポスターのビジネスモデル
●看板の電子化によって変わる屋外広告設置の好適地
●ガソリンスタンド内で給油中に表示させる電子広告
●カーナビと電子広告の連動で価値が高まる駐車場広告
●意外と見落としがちなトイレ内広告の効果と新ビジネス
●ネット広告より商機が見込める実店舗向けのエリア広告市場
●自動車を媒体とした一般参加型の広告「フリーカー」の視点
JNEWS LETTER 2005.4.10
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