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商品アイテム数の拡充による 売上の向上作用と適正在庫量の関係 |
written in 2004/12/24
オンラインショップの売上高と商品アイテム数との間には深い相関関係がある。サイト内で取り扱う商品の数は豊富なほど売上高が伸びる傾向が顕著になっている。これは実店舗が大型店化すると来店客数が増えて売上高が伸びることと似ている。しかし実店舗とは違い、オンラインショップの売り場スペースはサーバーのハードディスク容量に過ぎないため、無尽蔵にサイト上の商品数を増やしていくことも不可能ではない。最近では取扱い商品が1万点を超える大型ショップもよく見かけるようになっている。
それならば、どんなショップにおいても商品点数の拡大を目指すことが効果的な売上向上策となるわけだが、商品点数が増えることによってサイト画面上では見えないバックヤードにおける在庫管理や出荷作業が繁雑になるため、逆に商品数を増やすことが“命取り”になることもある。過去に米国のeコマースサイトが破綻した典型パターンとしては、ショップの間口を広げ過ぎることでバックヤードの拡充が追いつかずに、顧客からの信用を失ってしまうという流れがあった。
他のショップが大幅に商品掲載数を増やしたからといって、自分のショップも安直にそれに追随するのは危険だ。商品アイテム数を増やすことには一長一短があるが、“品揃えの適正量”はそれぞれのショップによって異なっている。成功している大型ショッピングサイトでは、独自の試算によってショップの規模を拡張していくスピードを決めている。
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●商品アイテム数を増やすことで期待できる売上効果
●商品アイテム数を増やす適正なスピードの判断法
●商品アイテム数と商品回転率の関係について
●商品回転率を高めて売り足の早いショップ経営をする工夫
●零細ショップが生き残るための厚利多売型商売のススメ

JNEWS LETTER 2004.12.24/A>
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