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製造業の海外移転で失われる 下請工場との信頼関係と隠された技術
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written in 2004/2/12
『死ぬまで他人には語れないノウハウがある』と口を閉ざすのは、40年以上も大手自動車メーカーの下請工場として部品を納入してきた中小企業の経営者である。その会社も数年先には廃業することが決まっている。いま大手メーカーは生産の拠点を、長年付き合ってきた国内の下請工場から、コストの安い海外工場へと相次いで移しているが、そこには必ず何らかの弊害が現れるというのが、この経営者の持論である。
たしかに最近の日本製品は以前よりも故障が多くなったように感じる。その分、保証制度が充実したため、あまり深刻な問題にはなっていないが、海外から調達された部品は日本の下請工場よりもまだ技術力が劣っているために、不良率は高いと言われている。
大手メーカーがコスト面だけをみれば、人件費が大幅に安い中国や東南アジア諸国の工場に生産委託したほうが好条件で部品を調達することが可能だ。しかし品質面でみれば、海外製の部品は日本製にはまだ到底及ばないのだという。その背景には、国内の下請工場が、長年にわたって同業者間で厳しい競争を繰り広げてきた歴史と“隠れた技術”の蓄積がある。(起業の成功法則一覧へ)
●親メーカーも知らない下請工場の製造ノウハウとは…
●ブランド力だけを頼りにする日本製品と安い類似品の比較
●同じ品質なのに価格だけが異なる海外生産委託商品の矛盾
●少量生産ほど儲からなくなる大工場の採算性と製造原価の関係
JNEWS LETTER 2004.2.12
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