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Written in 1999.1.18
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約2年前の1997年頃にはインターネット戦略の手段として「Pullメディア」か「Pushメディア」かの議論で盛り上がったものだ。Pullメディアとはユーザー側が情報を引き出すWebが主流で、Pushメディアといえば以前は本格的な大容量のデータを相手側パソコンに送り込むポイントキャスト
(http://www.pointcast.ne.jp/) のようなメディアが注目されたが、今では手軽に誰もが利用できる電子メール(メールマガジン)が主役として落ち着いている。
ビジネスとして情報提供を企画する場合に、日本ではPullよりもPushで考えたほうが事業が成立しやすい。情報料を払って有料Webにパスワードを入力してアクセスするよりは、メールで有料情報を送ってもらう方が日本人にとっては「情報を提供してもらう」として納得できる気持ちになるのだろう。
Pushメディアの将来性を考えた場合、電子メールは今後も生き残るだろうが、それに加えてインターネット・ページャーの存在に注目しておきたい。ページャーとはそもそも携帯用の無線呼出機(ポケベル)のことを指し、最近では携帯電話やPHSにもページャー機能が盛り込まれつつある。
通常の通話が可能となった携帯電話が普及した段階でページャーは姿を消すとの見方もあったが、蓋を開けてみれば「ページャーならではの利用価値」をユーザーが携帯電話に慣れた後で再認識する傾向が現れている。
このページャー機能をインターネット上で実現しているのがインターネット・ページャーと呼ばれるコミュニケーション・ツールだ。これはIDを教え合った友人や仕事仲間が同じ時間帯にインターネットに接続しているかどうかを確認でき、オンライン状態にあればチャットに似た形式でメッセージのやり取りをすることができる。既存のチャットと異なるのは専用IDを教え合った者同士でなければコミュニケーションができないため、他者からのプライバシーが保たれている部分だ。
●インターネット・ページャーの仕掛け人
●インターネット・ページャーの仕組み
●ページャーのビジネス活用が始まる
<この記事の完全情報 URL>
https://www.jnews.com/mem/back/detail/1999/199901/19990118_3.html
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