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消費者が知らない食品成分表示のカラクリと
ショップの信頼性

 消費者は商品の安全性に対して敏感に反応する。「○○が体に悪い」というニュースがマスコミで流れると、その商品を買う人は誰もいないだろう。ところが実際に食品の中には腐敗や変質を防ぐために化学添加物が広く使用されている。食品を大量生産して広く流通させる上で、添加物の使用はある程度は仕方がないし、法規に基づいた分量の使用で、安全性の実験もおこなわれているため、それを食べたからといって直接的に“害”になることはない。

しかし消費者の意識では「食品添加物=体に悪い」というイメージが強いため、大手の食品メーカーや飲食店では「食品添加物の使用」を極力目立たせないようにしている。容器包装入りの加工食品に添加物が使用されている場合には、それを表示する義務が法律で定められているが、それはパッケージの裏側に「原材料名」として小さく記載されている。

消費者は食品を購入する上で、「価格の安さ」だけでなく「安全性」を重視する傾向は高まっているために、メーカーや販売店では“自然”“無添加”“健康”をアピールした商品を積極的に販売しているが、そこには食品成分表示に関する法規には違反せずに、消費者を上手に欺くテクニックも利用されている。


この記事の核となる項目
 ●抜け道だらけの無添加表示のカラクリ
 ●消費者が知らない添加物表示の工夫
 ●食品の安全情報でショップの信頼性を高める方法
 ●ペットフードに含まれる原材料・添加物の危険性
 ●食品成分の電子化で浮上するパーソナル栄養士サービス
 ●「安全性」を求める声が生み出す新しい農業の形とIT市場


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JNEWS LETTER 2003.5.22
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