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励まし系ビジネスとして注目する
パブリック・スピーキング

 若い働き盛りの世代から、それもサラリーマンがノーベル賞を受賞したことは日本人の多くとって勇気づけられるニュースだった。下げ止まらない株価や大手企業倒産への不安感が消え去らない状況だが、まだまだ思いもかけないところに成功のチャンスが潜んでいるのだ。しかし、いまや日本の経営者や労働者からは前向きな姿勢が失われ、起業ですらどこか腰が引けているようにみえるのが、多くの日本人にみられる精神面の状況だ。

会社経営者の事業に対するモチベーション(動機づけ)が、会社や事業の行く先を大きく左右することは周知の通りだ。従業員の仕事に対するモチベーションも経営者のそれから導き出されることはいうまでもない。日本経済が危機的状況であることは否めないが、ビジネスの世界では「ピンチはチャンス」という見方があるが、経営者がこの精神的態度を失わない限り、いつか復活できるチャンスはある。

ピンチ(危機)は変化の現れであり、そこには必ず新しいビジネスの芽が潜んでいるはずだと考える、いわゆる“ポジティブ・シンキング”(プラス思考)こそ、ビジネスのあらゆる面で必要不可欠といっていいだろう。現在の日本にもっとも求められているものは、“癒し”や“和み”といったどちらかといえば後ろ向きなものではなく、経営者や従業員を“前向き”にさせるモチベーションだ。

そこで、“モチベーションシップ”とでも呼べる、前向きに動機付けができる技術・手法が企業経営にとって重要になってくる。“癒し”がビジネスになるならば、その先にある“励まし”“元気付け”もビジネスになるはずだ。癒された人間が次に向かうのは、新たなモチベーションをもって再び歩み始められるようになることだろう。癒しビジネスがピークに達しようとしている今、次のトレンドとしてこの“励まし”系に目を向けておきたい。


この記事の核となる項目
 ●“励まし”ビジネスとしてのパブリック・スピーキング指導業
 ●パブリック・スピーキング指導サービスの内容
 ●米国で人気のスピーチ原稿作成代行業
 ●企業向けのスピーチ・トレーニングを指導する会社
 ●経営者に“好印象を与えるテクニック”を指導するモチベーションタレント
 ●コメディアンが企業の社員に話術を指導するサービス
 ●“癒しビジネス”から“励ましビジネス”への転換
 ●生産性向上に貢献するコーチングマネージメントの発想


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JNEWS LETTER 2002.10.16
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