|
増えるメールマガジンの配信頻度と 低下するコンテンツ品質の関係
|
written in 2003.1.15
オンラインショップ運営者であれば、メールマガジンを販促のツールとすることはもはや定番の手法である。しかし受信する顧客側にとっては、新たなショップで買い物をする度に、新たなメルマガが増えていくためにかなりの食傷ぎみである。実際にメールマガジン配信後に顧客から返ってくる注文件数は、好調な時期には1%程度だったものが、最近では0.01%以下と落ち込み方が激しい。ここ1〜2年で業績を伸ばしてきたショップの多くは、メルマガによる売上げに大きく依存していることから、ここから先、どのような販促活動をしていけば良いのかを模索している状態だ。
メルマガの利点が命取りになる
メールマガジンによる販促活動のメリットは、郵便DMとは異なり一通あたりの配信コストがほとんどかからない点にある。しかしその手軽さから、粗悪なメールマガジンの乱発により、読者(顧客)からの信頼を失っているショップも少なくない。失敗するショップ経営者の考え方はこうだ。
例えば、5千人読者に対する注文率が1%なら注文件数は50件になる。これが注文率0.5%に低下すれば注文件数は 25件、売上げは半分に減少する。この注文率低下を補う方法として、プレゼントキャンペーン等によって安易に読者を2倍(1万人)に増やせば、注文率0.5%でも50件の注文が入ることになる。ところが、消費者の学習効果は高く、プレゼントに応募しても無駄なメルマガはいらない、という対策から、プレゼント応募時には通常はあまり使わないサブアドレスを利用するようになった。最近ではプレゼント応募専用のフリーアドレスを持つ人も少なくない。
また、従来は週に1回配信していたメルマガを週2回配信とすることでも、計算上は注文率低下分の売上げを補うことは可能だ。しかし実際には、同じ原稿の質を保ったまま配信頻度を2倍にすることは、かなりの努力が必要になる。ほとんどのケースでは、配信頻度を増やすと“原稿の質”は落ちるために、読者からはさらに速いスピードで飽きられてしまう。
●メールマガジン配信後の販売効果について
●最も重要な課題になるメルマガの質の維持について
●メールマガジンが生み出す販売力と顧客ネットワークの特徴
JNEWS LETTER 2003.1.15
※アクセスには正式登録後のID、PASSWORDが必要です。
|
これは正式会員向けJNEWS LETTER 2003年1月15日号に掲載された記事のサンプルです。 JNEWSでは、電子メールを媒体としたニューズレター(JNEWS LETTER)での有料(個人:月額500円、法人:月額1名300円)による情報提供をメインの活動としています。JNEWSが発信する情報を深く知りたい人のために2週間の無料お試し登録を用意していますので下のフォームからお申し込みください。
|
|
|