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“技術”を商品として独立していく ITエンジニア達の稼ぎ方
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written in 2002.11.8
国内IT業界を取り巻く環境は、俄然厳しさを増している。「ITバブルが終わった」と言われた2000年後半〜2001年にかけては、業績悪化が深刻化したのはハードウエア部門が中心であり、ソフトウエア部門では、まだ現場のエンジニア達にまで“不況”が身近なものにはなっていなかった。ところが平成13年度の決算が出揃った今年6月頃からは、ソフトウエア業界も急激に業況を悪化させているようだ。
その影響は、ソフトウエア技術者達の雇用や給与にも影響しはじめている。ソフトウエアの外注費、派遣技術者の単価相場は、ここ数ヶ月で1〜3割程度ダウンした感がある。特に深刻なのは、今まで高い報酬を得ていたマネージャークラスのシステムエンジニア達で、例えば、以前は百数十万円(一ヶ月・一人)の金額が付いてた人でも、現在は80万円程度にまで相場がダウンしている。
厳しい労働環境に悩むITエンジニア
先端のIT(情報技術)を支えるのがソフトウエア開発に携わる技術者達だが、プログラムの開発は、その大半が人手によって行われる、とても労働集約的な作業であることは、業界人ならば誰もが知っている。ソフトウエア業界の労働体系は、今までの「建設業界」と同じ体質を持つ、と指摘する人も多い。技術者達はシステム開発の“現場”から“現場”へと渡り歩き、彼らの(作業単価×工数)が原価コストとなって、ソフトウエア開発の相場が形成されていく。
そのため自分の身の上に危機感を抱いている技術者も少なくない。好況期には好条件の仕事が豊富にあるが、ひとたび不況に陥れば職を失ってしまう不安がつきまとう。また仕事の内容は、常に最新のスキルが求められる頭脳労働である一方で、タイトな納期に追われて“長時間労働は当たり前”の肉体労働でもあるため現役エンジニアとしての寿命は決して長くない。
ならば若いうちに必要なスキルを習得し、なるべく会社にべったりと依存しない形でのワークスタイルを確立したいという技術者も増えてきた。汎用機主体の10年前とは異なり、ソフトウエアの開発環境もパソコンベースでできるものへと移行している。これを転機としてSOHOとして独立するITエンジニア達が増加している。
●ITエンジニア独立の動向と、その後の活動スタイル
●有能なSOHOエンジニア人材を活用したシステム開発会社
●SOHOエンジニア人材マッチングの仕組み
●SOHO人材マッチング・サービスの採算性について
●SOHOエンジニアとして成功できる年齢のリミット
●独立するITエンジニアの目指すべき方向性
●これからのSOHOエンジニアに求められる技術の動向
●ソフトウエア業界が求める専門マーケットプレイスのコンセプト
●資金繰りからみたソフトハウス経営ノウハウ
JNEWS LETTER 2002.11.8
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