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団塊の世代が加わることで期待される シニアマーケットの動向
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少子化の一因ともされている未婚単身者(シングル)マーケットが、新たな個人消費のターゲットとして注目されようとしているが、これに加えてもう一つ、国内消費動向に大きな影響を与える層の存在を忘れてはならないだろう。ましてや、この層に新たな市場開拓の可能性が見いだせるとなればなおさらだ。
そのもう一つの層とは、シニア層(50〜65歳)も含めた高齢者(シルバー)層である。この層に対して、2015年に日本国民の4人に1人が65歳以上となるという厚生労働省の試算もあって、2000年4月に介護保険制度が導入されたことで、高
齢者の介護福祉サービス展開にビジネスチャンスを見いだそうとする動きが目立っている。しかし見方を変えると、もっと大きな市場になりうる可能性も秘めているのがシルバーマーケットといえる。
1990年代、消費のターゲットは、高校生を中心としたティーンエイジャーとする若年化の傾向にあった。爆発的に普及した携帯電話サービスの推進役は10代〜20代の若年層でもあった。しかし今後はベクトルを転じて、高齢者層をターゲットとしてみることも、人口構成の推計値から裏付けられる。
《国内人口の世代構成値》
年次|国内総人口| 20歳未満 | 65歳以上 |
| |人口 |対総 |人口 |対総 |
| | |人口比| |人口比|
──┼─────┼─────┼───┼─────┼───┤
1990|12,361万人| 3,258万人|26.3%| 1,489万人|12.0%|
1995|12,557万人| 2,857万人|22.8%| 1,826万人|14.5%|
2000|12,689万人| 2,608万人|20.6%| 2,187万人|17.2%|
2010|12,762万人| 2,429万人|19.0%| 2,813万人|22.0%|
2020|12,413万人| 2,317万人|18.7%| 3,334万人|26.9%|
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※厚生労働省「国勢調査」「日本の将来推計人口」による
《記事の核となる項目》
●シルバーマーケットへの着目点について
●拡大するシルバーマーケットの規模
●シニア向け非医療ケアビジネスの未開拓市場と可能性
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これは正式会員向けJNEWS LETTER 2001年10月17日号に掲載された記事のサンプルです。 JNEWSでは、電子メールを媒体としたニューズレター(JNEWS LETTER)での有料(個人:月額500円、法人:月額1名300円)による情報提供をメインの活動としています。JNEWSが発信する情報を深く知りたい人のために2週間の無料お試し登録を用意していますので下のフォームからお申し込みください。
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