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団塊の世代が巻き起こす2007年問題に向けた ビジネステーマ
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written in 2003.5.11
経済成長と共に歩んできた1947〜1952年生まれの「団塊の世代」も50歳を超えるようになり、まもなく人生の大きな転換期を迎えることになる。団塊の世代といえば高度成長期の大量消費を経験し、様々なブームやヒット商品を生み出してきた戦後のトレンドリーダー的な存在として注目され、熟年層となった現在でも社会的に大きな影響力を持つ。今後の新規事業や新商品を考える上でも、団塊の世代の行動パターンやライフスタイル、関心が高い購買分野の動向に目を向けることが大切になってくる。
団塊の世代がこれから与える社会的影響としては、まず一つには「西暦2007年問題」と呼ばれる、会社からのリタイア問題がある。世代別人口分布で最も厚い層となる1947年生まれが60歳を迎える2007年前後を皮切りに、戦後世代の定年退職ラッシュが始まってゆく。
それに伴い、都心ビルのオフィス需要低下や、情報システム分野ではベテランエンジニアが大量に引退することによって引き起こされる技術力の消失問題が心配されており、これまでベテラン社員が培ってきたノウハウや技術を、どのように若手社員達に継承していくのかは、平均年齢の高い大企業にとっては深刻な問題になっている。
50歳以上の熟年世代は、既に成人人口の半数近くを占めているが、「団塊の世代」層が新たにシニア世代へ加わることにより、「アクティブシニア」または「高齢新人類」と名付けられる高齢新時代へと突入していく。
まもなく退職を迎える「団塊の世代」層は、いわゆる従来の高齢者のイメージとは異なる特性を持つと予測されている。子供時代から流行を取り入れ、新製品を消費してきた彼らにとって、「アクティブに過ごす定年ライフ」「第二の人生をいかに活動的に過すか」など、活動的に過ごすことを好む“新定年世代”として、消費市場を牽引するだけの影響力を持ったグループとして期待されているのだ。そこに向けた新しいビジネステーマを掘り下げてみよう。

●高齢新人類と呼ばれる新しいライフスタイルの特徴
●経験を活かした社会参加型の職業紹介サービス
●新しい知識・体験を提供するシニア向け旅行市場
●ノスタルジー・憧れを追求する趣味市場
●米国で人気化する自分史制作サービスの動向
●新しいシニア市場に向けた参入ポイント
・団塊世代以降の関心が高いテーマ例

JNEWS LETTER 2003.5.11
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