自宅に居ながら、全国各地の名産物がオンラインで購入できるようになった。何とも便利な時代になったものだと実感する人も多いことだろう。これにはeコマースの普及もさることながら、その裏側にある物流業界の活躍を抜きにして語ることはできない。
国内で1年間に発送される宅配便の数は20億個を超えるが、そのシェア率はヤマト運輸、佐川急便、日本通運、福山通運の大手4社で80%を超えている。この数字だけを見れば、すでに勝ち組によって制覇された業界のように写るが、小口荷物配送のニーズは多様化しているため、これから浮上してくるビジネスチャンスはまだありそうだ。
輸送ビジネスは、「時間」「価格」「量」「安全」「信頼性」といった各要素に対して、いかに顧客のニーズを満足させるかがポイントとなる。サービスによっては、これらの要素をすべて満足させることが必要だったり、ある特定の要素だけについて最高度の満足を求めるといった、様々な対応が生じる。
できる限り早く安く大量に送りたいという顧客がいれば、時間やコストがかかっても極く少量を絶対に安全に送ってほしいとう顧客もいる。それらすべてを大手配送業者が対応できるわけではないため、中小業者でも小回りをきかせた配送サービスを提供できれば、新しいニッチ市場を掘り起こすことは可能だ。
《記事の核となる項目》
●専門特化していく宅配便サービスの傾向
●ペット専門の輸送サービス(米国事例)
●活魚を輸送する新ビジネス
●成長が期待できる輸送関連ツールへの着目
・GPS機能と無線機能で荷物の状態をモニタリング(海外事例)
●節句人形業界の悩みに斬り込む“人形お預かり便”の視点
<この記事の完全情報>
JNEWS
LETTER 2002.1.22
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