社員顧客を呼び込む職域割引の仕掛けと給料天引き決済

　オンラインショップ経営者ならば自分のサイトのアクセスログには注意を払っているはずだ。毎日のアクセス数推移に加えて、時間帯別のアクセス数や、どのリンクを辿ってアクセスしてきているのか、更にはどんなキーワードでサーチエンジンに自サイトがヒットしてユーザーが訪れるのか、など各ユーザーの背景を分析することができる。

　その中でも、ユーザーの特性を最も具体的に把握しやすいのがドメイン名情報である。アクセスしてきたユーザーが足跡として残したドメイン情報が「****.ne.jp」であれば、どのプロバイダーに所属するユーザーなのか、「***.co.jp」
であれば、何という会社のネットワークからアクセスしたユーザーなのか、までを特定することが可能だ。

　インターネットの世界では、この程度のアクセスログ分析は基本的な手法として驚きもしないが、実店舗経営に置き換えれば顧客に背番号が付いているようなもので、非常に興味深いものとして写る。

　そこで、一つの販促手段として「職域割引」を企画してみるのもおもしろい。『○○株式会社の社員の方には５％割引でご購入いただけます』といった職域割引の仕組みは、従来型のリアルな商売でも広く採用されてきたものだ。

●職域割引販売の可能性
●職域販売の押さえどころ：給料天引き
●給料天引きによるオンライン決済の仕組み（米国事例）
●オンライン・グループ購入による割引販売の仕組みと問題点