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オンライン・エージェントが変える保険業界の営業手法

　戦後から続いた護送船団方式によって横並び意識の強かった保険業界をインターネットが変えようとしている。「商品」としての保険は各保険会社毎に大差はなく、営業マンや営業レディの営業力によって契約先を決めていた顧客も多いが、98年には規制緩和により保険料率の自由化も解禁され、顧客が保険会社を選ぶ時代に突入している。しかし国内保険業界の足並みは決して速くない。そこに外資系保険会社が参入して市場をかき回しているといった状況だ。

　顧客が保険に加入する従来のスタイルは「まず営業マンからのアプローチ」によってスタートしていたが、これでは顧客側が各保険会社の特徴を十分に理解して商品を比較検討することが難しい。営業マンの力技によって契約にまで持ち込まれてしまうパターンも決して珍しくなかった。

　しかしこの様な契約獲得スタイルに対する顧客側満足度は低く、保険会社側の営業負担も大きいために各々の立場からしても得策ではない。そこで他業界と同じくインターネットを活用した営業活動やマーケティング戦略が米国では既に台頭し、その波は日本へもやがて訪れるだろう。

　自動車の見込み客紹介エージェントと同じく、保険分野でも保険会社と消費者とをインターネット上でジョイントさせるエージェントの役割が注目されている。その中でもデファクトスタンダード（業界標準）となりつつあるのが"InsWeb"というサイト。このサイトでは自動車保険、生命保険、損害保険など各種保険料の見積金額をユーザーが自由に計算することができる。

●保険エージェントサイトの仕組みと顧客紹介までの流れ
●保険エージェントの優位性と採算性

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＜これはJNEWS LETTER 1999年7月9日号に掲載された記事です＞