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ポストコロナの旅行業界で導入されるキャンセル保険

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JNEWS会員配信日 2021/5/2

 海外でもコロナ感染に備えた保険商品の開発はビジネスチャンスとなっているが、その中で旅行予約のキャンセルに対応した「Trip Cancellation Insurance」と呼ばれる、旅行キャンセル保険の市場が成長している。

旅行会社のツアープランに申し込む際には、旅先での病気や事故に備えた旅行保険が標準で付帯しているか、オプションで申し込めるのが一般的だが、コロナ後の旅行業界では、申込者が自己都合でツアーをキャンセルしても、旅行代金の補償がされる旅行キャンセル保険へのニーズが、高額の旅行プランで高まることが予測されている。

旅行キャンセル保険は、旅行費用の5~10%を保険料として払うことにより、自然災害、体調不良、その他の理由によって旅行を中止した際に生じる、航空機、ホテル、レストラン、レンタカーなどの予約キャンセル料が、保険によって補償される仕組みだ。保険料の条件は、旅行者の年齢、目的地、旅行日数、キャンセルをする理由によっても変わってくる。

コロナ禍では、とりあえず数ヶ月先のツアーを予約しておき、旅行当日までの感染状況が悪化してくれば、理由を問わずにキャンセル補償が受けられる「Cancelfor Any Reason Travel Insurance (CFAR)」というタイプの保険が人気となっている。

《旅行キャンセル保険を活用した旅行計画》

「InsureMyTrip」は、旅行者が計画しているツアープランに対して、適切な補償を提供してくれる保険を検索、比較検討して、保険契約までをサポートしている旅行保険の見積もりサイトだが、その中でもキャンセル時の補償内容は保険選びの重要な条件になっている。

たとえば、30代の家族が1泊2日のハイキングに出かける短期旅行と、60代の夫婦がクルーズ船で長期旅行に出かけるのでは、後者のほうがキャンセル補償を厚くしておく必要があり、直前のキャンセルでも、旅行代金が100%返還される保険に加入しておくことが望ましい。

また、Airbnbのような民泊物件の予約をする際にも、スタンドアローン型の旅行キャンセル保険に加入しておくことが、コロナ禍の旅行計画としては推奨されている。

Airbnbのキャンセルポリシーは、物件ホストによって「柔軟(チェックイン24時間前からキャンセル料が発生)」「普通(チェックイン5日前からキャンセル料が発生)「厳格(チェックイン14日前からキャンセル料が発生)」など複数の設定がされているが、宿泊者がキャンセル保険にしておけば、旅行日直前のキャンセルでも、Airbnb、ゲスト(宿泊者)、ホストの3者すべてが損失を被るリスクは少なくなる。

InsureMyTrip

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