Fair.comは月額サブスプリプション型でスマートフォンから利用契約をして、最短3日間でマイカーを取得できる仕組みと米国で人気化。通常リースのように契約期間の縛りは無く、車両は1ヶ月単位で返却できる。 (JNEWSについてトップページ
月額サブスクリプションで乗れるマイカー所有形態

JNEWS
JNEWS会員配信日 2019/9/12

カーシェアリングの利用が思ったほど伸びない理由としては、自動車の専用使用権が得られないことに不便さを感じている点がある。カーシェアリングの利用には事前予約が必要で、返却予定の日時も決められている。また、所定の駐車ステーションまで行かなければならないことも、マイカーの代わりとして利用するのには不便だ。ユーザーとしては、車両の予約時間に自分の行動を合わせるのではなく、随時変更されていく自分のスケジュールに適応するように車両を使いたい。

そこで米国では、レンタルではなく、1ヶ月単位でマイカーを所有できるサービスが急成長してきている。2016年にロサンゼルスで創業した「Fair.com 」は、月額固定額のサブスクリプション型により、新たなマイカーの所有形態を提供するスタートアップ企業で、同社のサイトには、3000社以上の自動車販売業者と提携する形で、月額150ドル~の予算で利用できる中古車の在庫が2万台近く掲載されている。

この月額価格には、車両本体に加えて、定期的なメンテナンス費用(オイル交換やタイヤ代など)、保険料金までが含まれている。スマホアプリから簡単に購入手続きができるのも特徴で、まとまった資金を用意できない若者でも、申し込みから最短3日間程度で、希望するマイカーに乗れるのが魅力だ。

顧客との間では、リース契約が交わされるため、車両の所有権はディーラー側が保有することになるが、ユーザーには専用の使用権が与えられるため、レンカーのように、車両をその都度返却する必要は無い。そして、車に飽きてしまったり、使う必要が無くなった時には、5日前に連絡をして返却するか、次の車に乗り換えることができる。月額150ドルで利用できるマイカーは、走行距離が6万キロ近いコンパクトカーだが、月額料金の予算を200ドル、250ドルと上げていけば、選択できる車のランクも上がっていく。

Fair.comでは、申し込みユーザーの審査からリース契約の諸手続を、ディーラーに代わってモバイルアプリ上で行い、月額利用料金の中から管理手数料を徴収するビジネスモデルになっている。同社に対しては、Uberがパートナー提携をしており、マイカーを持っていないが、ライドシェアの仕事で収入を稼ぎたいユーザーに対して、1週間あたり130ドル(走行距離無制限、整備費、車両保険付き)で使用できる、ライドシェア向け車両も提供している。また、2018年12月にはソフトバンクもFair.comに対して3億8,500万ドルの出資を行っている。

■Fairサービスの紹介映像

この内容はJNEWS会員レポートの一部です。正式会員の登録をすることで詳細レポートにアクセスすることができます記事一覧 / JNEWSについて

この記事の完全レポート
JNEWS LETTER 2019.9.12
※アクセスには正式登録後のID、PASSWORDが必要です。
※JNEWS会員のPASSWORD確認はこちらへ

この記事に関連したJNEWS会員向けバックナンバー
新車販売ビジネスの終焉と新サブスクリプションビジネス
eコマースと連携する自動車整備工場の新ビジネスモデル
エンジンからEVへの動力革命で変化する消費者の価値観
大学生のマイカー購入を支援するソーシャルファンディング
高齢ドライバーを見守る安全装備のアフターパーツ市場
公共交通サービスを再編成する配車アプリのビジネスモデル


(海外ネットビジネス事例)/(トップページ)/(JNEWSについて)/(Facebookページ)

これは正式会員向けJNEWS LETTER(2019年9月)に掲載された記事の一部です。 JNEWSでは、電子メールを媒体としたニューズレター(JNEWS LETTER)での有料による情報提供をメインの活動としています。 JNEWSが発信する情報を深く知りたい人のために2週間の無料お試し登録を用意していますので下のフォームからお申し込みください。

JNEWS LETTER 2週間無料体験購読

配信先メールアドレス

※Gmail、Yahooメール、スマホアドレスの登録も可
無料体験の登録でJNEWS LETTER正式版のサンプルが届きます。
 
Page top icon