銀行のローン審査に活用できる人工知能の開発が進んでいる。人工知能による審査は融資担当者の主観を排除して、客観的に顧客の与信を判断することができる。
個人ローンの自己破産を防ぐ人工知能アルゴリズム

JNEWS会員配信日 2016/7/6

これまでは、銀行からの借り入れは「審査が厳しい」「手続きが面倒」「時間がかかる」など、ハードルが高い印象があったが、ネットバンクの普及によって非対面での審査申込みも可能となり、使い勝手は急速に改善されてきている。

審査についても、過去に蓄積されたビッグデータの活用や人工知能の導入により、融資担当者の主観にとらわれない、客観的な評価ができる体制が構築されてきている。

米国ではローン審査に人工知能を活用する研究が進んでいる。米国のローン審査は、クレジットの利用歴を点数化したクレジットスコアを基準にしているが、それ以外でも、SNSでの人脈や、ショッピングサイトの購入歴なども活用してローン申込者のリスク査定を行える人工知能システムが開発されている。

グーグルの元CIOによって、2009年に設立された「ZestFinance」はその一つで、複数の信用機関から提供されるデータと、独自の審査項目を並列で処理することにより、ローン申込者の信用状況を数秒で評価することができる。その審査能力は、アルゴリズムが学習を重ねることで、さらに精度が高まっていく。


個人ローンの受付は、プライバシーへの配慮から、店舗よりもオンラインのほうが円滑に進むケースが多く、中所得層以上の消費者、または不動産所有者をターゲットにした、オンラインローン商品は多数登場してくることになりそう。ただし、非対面であることを悪用した、不正な申込みを見破る対策も必要になることから、優れた審査システムを開発する Fintech企業と、銀行との関係は強くなっていく。反対に、銀行の実店舗は統廃合が進んでいくだろう。(この内容はJNEWS会員レポートの一部です。正式会員の登録をすることで詳細レポートにアクセスすることができます記事一覧 / JNEWSについて

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