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コミュニティのオフ会を
収益化するためのビジネスモデル
written in 2008/4/20
事例:amiando.com

amiando.com  一日の仕事が終わり、疲れて家に帰った後でも必ずネットにアクセスすることが習慣になっている人は少なくない。それをしないと友人からの急な用件に気付かないことがあるためだ。最近では“友人”にも2種類あって、一つは職場の同僚や同級生、彼氏彼女など、自分の身近にいる友人で、そしてもう一つは、ネットのブログやSNSなどで知り合った友人である。どちらも生身の人間であることに変わりはないが、後者の友人とは共通の趣味や価値観が合うにも拘わらず、実際には一度も会ったことがない、ということも珍しくない。

ひと昔前までは「ネットで出会ったのは本当の友達じゃない」という意見もあったが、さすがにここまでネットが普及してくると、それは時代遅れの考え方と言わざるを得ない。ミクシイだけでも1300万人の利用者がいて、新たな友人関係の輪が広がっているし、自分が悩み事を抱えている時には、そのテーマに該当するコミュニティに投稿すれば、同じことで悩んでいる人達から親切なアドバイスを受けて心が救われることもある。それでもネットで出会った人間関係に何かしっくり来ないものを感じてしまうのは、それはおそらく、ネットとリアルの連携が上手く出来ていないところに原因がある。

ネット上の人間関係は現実の社会よりも簡単で、極端に言えば“お友達登録”の承認ボタンを押すだけで完了してしまう。しかしそれで何十人もの友達ができても、その人が本当に信頼できる相手かどうかは、実際に対面してみないとわからない。ネットの出会いを本当の友達関係に成長させるには、ネットからリアルへの移行が欠かせない。

そこで積極的な人達の中では、ネットから抜け出して「実際に会いましょう」というオフラインミーティング(オフ会)が活発になってきている。その開催場所はコミュニティのテーマによって様々だが、高速道路のサービスエリアでも、格好良くカスタマイズされた同じタイプの車が何十台も集まっているグループをよく見かける。話を聞くと、ネットで知り合った仲間達が全国から30人ほど集結して、これからツーリングを楽しんだ後に、夜は温泉に一泊して宴会を開くのだという。彼らの風体からは、ネットオタク的な暗さはみじんも感じられないし、かといって暴走族のような不正改造車の集団というわけでもなく、とても紳士的な人達なのには、逆の意味でちょっと驚かされる。

このようなオフ会が毎週末のように全国各地で行われているとすれば、オフ会に関連した市場というのは無視できない規模になる。これまで温泉旅館が30人の団体客を獲得できる先は、旅行会社から紹介されたツアー客か、社員旅行などに限られていたが、そこに「ネットコミュニティのオフ会」という新しいタイプの団体客が現れた形だ。しかも彼ら自らの連絡網による集客能力は非常に高い。旅行以外の業界でも、このオフ会市場を見逃す手はないだろう。

その一方で、ブログサービスやオンラインコミュニティの運営会社では収益源の確保に悩みを抱えている。サイトへのアクセスは急速に伸びているものの、大半が無料でサービスを提供しているために、広告料だけでは魅力的な収入にならずに、商売としては赤字という業者が少なくない。そこでネットコミュニティ事業を収益化できる方法を色々と模索しているのだが、その視点としてオフ会市場に着目してみることは有意義だ。その具体的なビジネスモデルについて解説していくことにしよう。
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この記事の核となる項目
 ●ネットは無料、リアルは有料というユーザー意識
 ●ネットとリアルが連携したコミュニティ活動の動き
 ●コミュニティのオフ会を収益化するためのビジネスモデル
 ●企業をスポンサーとしたオフ会ビジネス
 ●日本の宴会事情に合わせたオフ会の幹事サービス
 ●人間関係の深さで決まるコミュニティの価値と成功の法則
 ●有料コミュニティが成り立つ条件と法則
 ●共通の悩みを解決する互助グループの事業化モデル
 ●団塊オヤジはなぜハーレーダビッドソンに夢中になるのか?
 ●変化する近所付き合いのスタイルと町内会・自治会の役割
 ●100万人会員を超すオンラインダイエットサイトの事業モデル


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