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バイオメトリクス技術で広がる
個人認証ビジネスの方向性
written in 2003/7/25

 銀行窓口で預金者本人を偽って預金を引き出すトラブルが深刻化している。印鑑の偽造が簡単にできることが明るみになったことから、通帳裏表紙への印影貼付を廃止する防衛策は実施されてきているが、それでも不正利用を完全に防ぐことは難しい。また銀行通帳だけでなく、クレジットカードや運転免許証、紙幣、契約書など重要書類の偽造も年々巧妙になってきている。

クレジットカードの不正利用では、オンライン上でカード番号が漏洩する被害よりも、海外の店舗でカードを利用した際などに偽造されてしまうケースのほうが圧倒的に多い。カード会社では偽造対策として様々な工夫を凝らしているが、偽造の技術も日々進化していくために偽造カードの一掃までにはなかなか至らないのが実態。クレジットカード会社が現在行っている偽造・不正使用対策としては下記のような方法がある。

《カード犯罪防止の対策技術》

 ・独自パターンを収めたホログラムシールの貼付
 ・コピー不可能な特殊文字の印刷
 ・消去不可能にした署名欄
 ・特殊エンボス文字の刻印
 ・カードに偽造しにくい特殊な印刷を施す
 ・偽造防止コードの印刷
 ・磁気情報部分の磁気粒子並びを解析判定
 ・顔写真の貼付
 ・店頭での防犯カメラの設置

今後はICカードへの切り替えも進み、カードの真偽確認と同時に使用者が本当に本人であるかどうかの確認も、今まで以上に高度な認証方法が導入されていくことになりそうだ。高性能のIT機器が安価で普及することによって、簡単に偽造や不正利用ができるようになった現在の状況を踏まえれば、預金通帳やクレジットカードばかりでなく、重要書類やデータの改ざん防止や個人認証システムは今後の有望分野である。しかしこの分野は技術論ばかりが先行して「どんな現場で必要とされているのか」が具体的にまだ見えてきていない。

この記事の核となる項目

 ●個人認証を支える最新技術〜バイオメトリクスとは
 ●偽造の懸念によって揺らぐ小切手・手形の信頼性
 ●米国における小切手換金認証システムの仕組み
 ●小切手の換金に顔形認証を採用したシステム時理恵
 ●紙分野にも広がる認証サービスの用途
 ●二律相反する個人情報保護と個人認証の問題
 ●IT化された荷札・電子タグに期待される用途と新市場
 ●犯罪増加で活気づく鍵市場と鍵の電子化による新ビジネス

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JNEWS LETTER 2003.7.25
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