ヘルスケア関連の商材はサブスクリプション販売との相性が良く、海外では様々な商品が開発されている。 糖尿病患者向けのスナック菓子をセットにしたボックスは、カロリー制限をしながら、おやつも楽しみたい患者から人気となっている(JNEWSについて
ヘルスケア・サブスクリプション事業開発の着眼と方向性

JNEWS会員配信日 2018/8/13

 健康関連の商材はサブスクリプション販売との相性が良く、海外では様々なヘルスケアのサブスクリプションサービスが立ち上がっている。そこでは、ターゲットの客層を絞り込むことが成功に繋がっている。たとえば、糖尿病患者向けのスナック菓子、生理痛に悩む女性向けのケアグッズ、うつ病患者が気持ちをリラックスできるグッズなどは、個人の起業家がスモールビジネスとしても手掛けやすいサブスクリプション販売である。

たとえば、「Sugar Smart Box」は糖尿病患者をターゲットにしたサブスクリプションボックスで、月額29.95ドルまたは39.95ドルの定額料金を払うと、低糖度、低炭水化物のスナック菓子が毎月7種類以上セレクトされたボックスが送られてくる。

サブスクリプション事業の進め方は共通していて、月額固定料金でユニークなサンプル品を詰め合わせたボックスを送付した後に、フルサイズの商品をリピート購入させる流れを作ることである。乱暴な言い方をすれば、サブスクリプション販売ビジネスは、バラエティに富んだユニーク商材を調達できるノウハウがあれば、誰にでもできるものだ。

Bulu Box」はダイエットに役立つスポーツドリンク、栄養サプリメント、健康スナックなどのサンプル商品を4~5種類詰め合わせたボックスを月額10ドルの会費で発送しているサブスクリプション業者だが、創業から6年間で 600万個ものサンプル品を出荷したノウハウを活かして、サブスクリプションボックスの新ブランドを立ち上げたい事業者に向けたコンサルティングも手掛けている。

ヘルスケア分野の商材は、消費者が自分に合う製品を色々と物色しており、体質や症状に合うものが見つかれば、追加購入のリピート率が高くなるため、実店舗を持つドラッグストアでも、新事業として関心を示している。


 サブスクリプション型のビジネスモデルは、病院やクリニックの経営にも導入されはじめている。現状の医療サービスは、治療の内容や処方される薬の数量により料金が算定されている。しかし、公的保険や保険会社の診療単価は年々切り下げられているため、病院が収入を伸ばそうとすれば、診療項目を増やさなければならず、それが病院の混雑や薬の過剰処方に繋がっている。

しかし、患者を会員化して月額固定の診療料金を設定すれば、病院は無駄な診療項目を省くようになるため、国や保険会社が負担する医療費も削減できるようになる。

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