治療の成果を検証することは「アウトカム評価」と呼ばれ、診療後の患者の健康状態を定期的にリサーチする手法が模索されている。保険会社は症状の改善がみられない患者の担当医に対して、治療方針の変更を求めることもできる。
治療効果を評価するアウトカムデータの分析ビジネス

JNEWS会員配信日 2017/4/25

 病院が治療を行った後のアフタフォローとして、患者のアウトカムデータ(治療後の追跡データ)を集約して、治療の効果を客観的に判定する手法がある。これは、病院や医師にとっても、自身の治療法で成果が上がっていることを証明して、評判や信用を高めることに役立つ。さらに、アウトカムデータが世界で繋がり始めることで、症例毎に効果の高い治療方法を体系化して、処方する薬の副作用を防いだり、手術の成功率を高めることができる。

アウトカムデータの収集は、治療を終えた、すべての患者に対してアンケート調査を行い、現在の健康状態や後遺症の有無などを確認するのが一般的な方法になっている。しかし、膨大なデータを収集することになるため、調査担当者の仕事を効率化する専用のソフトウエアが開発されている。

米国の「VitalHealth Software」は、患者のアウトカムデータを収集、分析するクラウドベースのシステムを開発している会社で、世界で24,000を超える医療機関で採用されている。このシステムでは、糖尿病、ガン、循環器疾患、うつ病などの持病を治療している患者に対して、メールと電話音声によるアンケートを行い、回答されたデータを分析するまでの作業を、完全自動化できるようにしている。



医療保険を支給する保険会社がこのシステムを導入すると、各患者の治療がどのように進んでいるのかを把握することができる。長期の治療が続いているのに、症状の改善がみられないケースでは、医師に対して治療方針の変更を求めるメッセージを適切なタイミングで発信することができる。(この内容はJNEWS会員レポートの一部です。正式会員の登録をすることで詳細レポートにアクセスすること ができます記事一覧 / JNEWSについて

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JNEWS LETTER 2017.4.25
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