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オンラインショップ経営における
商品アイテム数の考え方
written in 1999.7.30

 はじめてオンラインショップ運営をする際には、なるべく早い段階で販売する商品のアイテム数を決めなければならない。正確な数を算出する必要はないがアイテム数が多いか少ないかで、商品説明の方法やページレイアウトの組み方、検索機能の有無などWeb制作の核となる部分の仕様が異なってくるためだ。

 初期投資をあまりかけずに売上に応じて徐々にWeb機能を高めていきたい場合には少アイテム型のサイトとしてスタートするのがセオリーだ。

 多アイテム型のサイトはコンテンツ制作にかかる時間、商品検索機能、注文機能などいずれも複雑化するために制作コストが高くなる。その上、売れ行きが芳しくなかった場合にアイテム数を絞ろうとすれば、折角作り上げた機能を削ぎ落とすことになるので、その部分の制作コストが無駄になってしまう。逆に少アイテム型からスタートしてオンライン販売のノウハウを積み上げながら徐々にアイテム数を増やしていく方が制作コストの面で効率的なのは確かだ。

 「少アイテム型→多アイテム型」の方向性は商品仕入に関する資金繰りと在庫リスクに関しても重要な意味を持つ。どんなショップでも仕入資金には限界値があるために、アイテム数が多くなる程に仕入数量の考え方は難しくなっていくのだ。

品揃えの幅と深さの関係

 最初の仕入資金として100万円の予算がある場合には次のような品揃えに関す
る選択肢がある。

<品揃え例(1)> ------> 品揃えが狭くて深い(少アイテム型ショップ)

      ├──在庫数───┤
 商品A:◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎
 商品B:◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎

<品揃え例(2)> ------> 品揃えが広くて浅い(多アイテム型ショップ)

 商品A:◎◎◎◎
 商品B:◎◎◎◎
 商品C:◎◎◎◎
 商品D:◎◎◎◎
 商品E:◎◎◎◎

※この事例では商品A〜Eを同一仕入価格「◎=1ダース5万円」
 として考えることにする。

 仕入資金には限界値があるために、品揃えの幅を広くすれば1アイテム毎の在庫数は少なくなり、品揃えの幅が浅ければ1アイテム毎の在庫数は多くなる。一見すれば品揃えの幅が広い(2)が顧客満足度が高いように感じるが、売れ筋商品の「品切れ」も多くなる。逆に品揃えが狭くて深い(1)では顧客層は絞られるが「品切れ」は少ない。そのため相対的な品揃え(1)(2)の顧客満足度は同水準だと考えておきたい。

 ただしこれは初歩的な仕入手法であり、このまま実行しても実際の商売では上手くいかない。ショップが複数の商品を販売する場合には必ず「売れ筋商品と、そうでない商品」とに分かれていくために、その傾向を見極めた上で各商品の仕入れ数量を決めていく必要があるのだ。それを表現したのが下記の形である。

<品揃え例(1)の発展形>(少アイテム型ショップ)

 商品A:◎◎◎◎◎◎
 商品B:◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎ <------ 売れ筋商品

<品揃え例(2)の発展形>(多アイテム型ショップ)

 商品A:◎◎◎
 商品B:◎◎◎◎◎ <---------- 売れ筋商品2位
 商品C:◎◎◎◎
 商品D:◎◎◎◎◎◎◎ <------ 売れ筋商品1位
 商品E:◎

 同じ仕入予算枠 100万円の中でも売れ行き動向を考慮しながら各商品の在庫数量をアレンジしていくノウハウが重要となる。この在庫バランスは時間経過と共に変化していくため、手持ち在庫日数(在庫高÷1日平均売上高)の変化を各商品毎に管理しながら、最も在庫リスクが少なく、かつ、欠品をおこさない適正在庫数を導き出す手腕が経営者に求められるのだ。

 そのため物販にまだ慣れていない、はじめてのオンラインショップ運営では少アイテム型ショップとしてスタートし、物販のコツや売れ筋動向が見えてきた段階で少しずつ商品数を増やしていくことが、賢明なやり方と言えるだろう。


■JNEWS LETTER関連情報
JNEWS LETTER 99.7.26
オンラインショップ経営における適正在庫の考え方
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これは正式会員向けJNEWS LETTER 1999年7月30日号に掲載された記事のサンプルです。 JNEWSでは、電子メールを媒体としたニューズレター(JNEWS LETTER)での有料(個人:月額500円、法人:月額1名300円)による情報提供をメインの活動としています。JNEWSが発信する情報を深く知りたい人のために2週間の無料お試し登録を用意していますので下のフォームからお申し込みください。
 
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